玄海桃太郎

玄海桃太郎（げんかい ももたろう）

プロフィール

玄海桃太郎（本名：田中研二）は、1968年12月13日に福岡市西区で生まれました。朝日山部屋に所属した元大相撲力士で、身長180cm、体重186kgという恵まれた体格を生かし、突き押し相撲を得意としていました。血液型はO型で、趣味は釣りという一面も持ち合わせています。

相撲人生

中学時代はバレーボール部に所属しており、相撲経験は全くありませんでした。しかし、中学卒業前から朝日山部屋の関係者から熱心な勧誘を受け、特に地元福岡で開催される九州場所期間中は毎日のように声をかけられたことがきっかけで入門を決意。1984年3月場所に初土俵を踏みました。

体力を活かした正統派の突き押し相撲で着実に番付を上げ、幕下に定着。1992年5月場所には十両へ昇進を果たしますが、5勝10敗と負け越し、わずか1場所で幕下へ陥落。その後、2度十両に復帰するものの、立合いの遅れを突かれて叩き落とされる相撲が多く、定着には至りませんでした。1994年7月場所を最後に十両から遠ざかり、幕下中位で低迷しますが、1999年1月場所で幕下優勝を飾ります。翌年3月場所には幕下上位まで番付を戻し、4度目の十両昇進のチャンスを掴みますが、1勝6敗と大きく負け越し、再十両は叶いませんでした。その後は番付を下げ続け、2000年7月場所には三段目へ陥落。満身創痍の中、序二段陥落が確定的となり、2001年1月場所を最後に現役を引退しました。

引退後

引退後は飲食店で修業を積み、東大阪市吉田で「ちゃんこ二瀬龍」の店長を務めた後、現在は東大阪市荒本で『韓国料理豚兄（トニー）』を経営しています。

「桃太郎」の由来

幕下時代に名乗った「桃太郎」の四股名は、当時の朝日山部屋に在籍していた「赤鬼」と「青鬼」というユニークな四股名の力士に由来します。他の部屋に鬼を退治する桃太郎が現れてはいけないと考えた朝日山親方が、当時入門したばかりの若田中（玄海の本名）にこの四股名を名乗らせたと言われています。後に玄海に改名する際にも、本人は「桃太郎」の四股名を気に入っており、改名するかどうかを悩んだものの、最終的には下の名として残しました。

ちなみに、「赤鬼」は幕下、「青鬼」は三段目でそれぞれ廃業しましたが、「桃太郎」自身は最終的に東十両12枚目まで昇進しており、番付上は「赤鬼」「青鬼」に勝っています。十両昇進時には、「桃太郎」の絵が描かれた化粧回しを朝日山部屋の後援会から贈られました。

また、「桃太郎」という名前は、後に剣翔桃太郎や湘南乃海桃太郎といった力士も名乗っており、その影響は大きいと言えるでしょう。

主な戦績

通算成績：372勝358敗 勝率.510
十両成績：17勝28敗 勝率.378
現役在位：102場所
十両在位：3場所
各段優勝
幕下優勝：1回（1999年1月場所）

改名歴

若田中 研二：1984年3月場所～7月場所
桃太郎 研二：1984年9月場所～1991年7月場所
玄海 桃太郎：1991年9月場所～1996年9月場所
田中 研二：1996年11月場所～1997年9月場所
威神力 研二：1997年11月場所～1999年1月場所
玄海 桃太郎：1999年3月場所～2001年1月場所

関連項目

大相撲力士一覧
剣翔桃太郎
湘南乃海桃太郎

外部リンク

玄海 桃太郎 - 相撲レファレンス

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