玄海町立牟形小学校

玄海町立牟形小学校について

玄海町立牟形小学校は、佐賀県東松浦郡の玄海町に位置していた小学校で、2010年3月31日に閉校しました。創立から52年間にわたり、地域社会に教育の場を提供してきた重要な存在でした。

学校の歴史

この小学校は1958年4月1日に「玄海町立有浦小学校 牟形分校」として設立されました。7年間の分校時代を経て、1967年の4月に独自の学校として「玄海町立牟形小学校」が発足しました。設立当初は児童数も少なかったですが、最盛期には123名を数えるまでに成長しました。この間に1974年には校歌が制定され、地域に根付く学校としてのアイデンティティを確立しました。

1988年には最新の鉄筋コンクリート造建物が完成し、新しい校舎での教育が始まりました。しかし、少子化や地域の変化に伴い、2010年には有浦小学校、仮屋小学校と統合され、新たに「玄海町立有徳小学校」が設立されることとなりました。これにより、牟形小学校はその歴史に幕を下ろしたのです。

校章と校歌

牟形小学校の校章は、地域の3つの地区と松の木を象徴するデザインで、校名の「牟形」が中央に配置されています。このデザインは、藤の葉で囲まれ、地域の自然や文化とのつながりを表現しています。また、校旗は朱色の布地に金糸の装飾が施され、児童たちが誇りを持つ学校の象徴として使用されました。

校歌は1974年に制定され、作詞は中川民雄、作曲は原口恒夫によるものです。歌詞には、各番に「牟形校」の名前が歌われ、地域の象徴としての強い思いが込められています。

閉校後の状況

誘因により閉校された後、跡地は地域の牟形コミュニティセンターへと生まれ変わり、地域住民に新たな交流の場を提供しています。また、以降の教育の変遷では、2015年には有徳小学校と値賀小学校の統合により「玄海町立玄海小学校」が設立され、さらに2017年には小・中一貫教育が行われる義務教育学校「玄海町立玄海みらい学園」が新たに開校されました。

交通と周辺地域

玄海町立牟形小学校への交通手段としては、最寄りのバス停「牟形コミュニティセンター前」があり、主要な幹線道路は国道204号が通っています。周囲には唐津市消防本部西部分署や、地域の自然である座川などが位置しており、学生たちの学びに自然とのふれあいも重要な要素とされていました。

このように、玄海町立牟形小学校は地域の教育の拠点として、長い歴史とともに子どもたちの成長を支えてきた学校でした。現在は新たな教育機関がその役割を引き継ぎ、地域の未来を担っていくことでしょう。

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