玉堤

玉堤（たまづつみ）

東京都世田谷区の南部に位置する玉堤は、多摩川に面した自然豊かな地域です。現行行政地名は玉堤一丁目と玉堤二丁目で、玉川地域に属します。ここでは、玉堤の地理、防災、歴史、交通、そして施設について詳しく解説します。

地理

玉堤は、世田谷区の南部に位置し、南は多摩川、西は谷沢川、北は丸子川に囲まれています。地形はほぼ平坦で、沖積低地が広がっています。隣接する地域には、世田谷区の野毛、等々力、尾山台、大田区の田園調布、そして多摩川を挟んで神奈川県川崎市中原区の宮内、等々力があります。地域内は、第一種中高層住居専用地域に指定されている場所が多く、閑静な住宅街が広がっています。

目黒通りの終点があり、交通量は比較的少ないですが、現在、多摩川を渡り川崎市中原区とを結ぶ等々力大橋（仮称）が建設中で、2030年度の完成を目指しています。東急大井町線尾山台駅から地域北端の丸子川までは徒歩約15分かかりますが、途中には国分寺崖線の坂があります。バス路線も利用可能です。

防災

地震

東京都都市整備局が発表した地震に対する総合危険度評価では、玉堤一丁目と二丁目ともに最も安全な「レベル1」に評価されています。この評価は、地域が地震に対して比較的安全であることを示しています。

水害

2019年の台風19号では、内水氾濫により一部で浸水被害が発生しました。特に、玉堤一丁目にある東京都市大学では、地下の図書館が水没するなどの被害がありました。現在、豪雨時の谷沢川の水位を下げるための「谷沢川分水路工事」が進められています。

歴史

地名の由来

玉堤の地名は、元々この地にあった玉堤小学校に由来します。1970年に住居表示が実施された際に、多摩川の土手近くに位置することから、小学校の名前が採用されました。「玉」は「多摩」と同じ響きを持つ美しい文字で、自然豊かな地域の発展を願って名付けられました。

玉川温室村

1925年頃、現在の等々力一丁目で始まった温室栽培は、広大な面積に広がり「玉川温室村」と呼ばれるようになりました。最盛期には42,000平方メートルもの栽培面積を誇っていましたが、現在では数軒に減少しました。しかし、バス停の名前として「玉川温室村」の名前が今も残っています。

世帯数と人口

2024年4月1日現在の世帯数と人口は以下の通りです。

世帯数：〇〇世帯
人口：〇〇人

小・中学校の学区

区立小・中学校に通う場合の学区は以下の通りです。

小学校：〇〇小学校
中学校：〇〇中学校

交通

バス

玉堤地域を走る主なバス路線は以下の通りです。

世田谷区コミュニティバス「タマリバーバス」（東急バス<等01>系統）：東急大井町線等々力駅・尾山台駅付近と地域を結ぶ循環路線です。
東急バス<玉11>系統：二子玉川駅と多摩川駅を結び、多摩堤通りを東西に走ります。

施設

玉堤には、以下のような施設があります。

公共

世田谷区玉堤地区会館

福祉

世田谷区立岡本福祉作業ホーム玉堤分場

教育

東京都市大学（旧：武蔵工業大学）世田谷キャンパス
東京都立園芸高等学校管理 玉川果樹園
世田谷区立玉堤小学校

寺社・教会

浄土真宗大谷派専了寺
* 原始福音キリストの幕屋

玉堤は、多摩川の自然に囲まれた、落ち着いた住環境の地域です。近年は水害対策も進められており、より安全で暮らしやすい地域へと発展しています。

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