玉川上水緑道

玉川上水緑道について

玉川上水緑道は、東京都福生市から杉並区にかけて、玉川上水に沿って東西に延びる帯状の都立公園（遊歩道）です。その全長は約24kmにも及び、都心に近い場所でありながら、豊かな自然を感じられる場所として、多くの人々に親しまれています。もともとは江戸時代に作られた玉川上水の跡地を整備したもので、散策やジョギングを楽しむ人々にとって、貴重な緑の空間となっています。

緑道の景観

緑道は、ほぼ全線にわたって平坦な土舗装の道が続いており、歩きやすいのが特徴です。道沿いには、クヌギやコナラなどの雑木林、美しいサクラ並木が植えられており、四季折々の風景を楽しむことができます。特に春には、沿道の桜が満開となり、多くの花見客で賑わいます。また、玉川上水の流れを観察できる場所や、武蔵野の面影を残す雑木林など、見どころも豊富です。

歴史

玉川上水緑道は、1957年の都市計画に基づいて整備され、1981年に開園しました。かつては、東村山浄水場への送水により、水が枯渇していた時期もありましたが、1986年に清流が復活し、現在では豊かな流れを見ることができます。2003年には、玉川上水（暗渠部分を除く）が、国の史跡に登録されました。

緑道内の施設

緑道内には、上水堀を観察できる「じょうすいこばし」、武蔵野の雑木林が残る「牟礼園地」などの施設が整備されています。また、沿道には小金井公園、井の頭恩賜[[公園]]などの公園緑地、名勝「小金井桜」、野火止用水などの史跡が多数存在します。これらの施設は、散策の休憩場所や、地域の歴史や文化に触れる場として、訪れる人々にとって重要な役割を果たしています。

管理運営

2011年からは、西武造園株式会社、ミズノスポーツサービス株式会社、NPO birth、一般社団法人防災教育普及協会の4団体から成る西武・武蔵野パートナーズが指定管理者として運営管理を行っています。

橋梁

玉川上水には、数多くの橋が架けられています。上流の多摩川に近い場所から順に、羽村橋、羽村大橋、堂橋、新堀橋、加美上水橋、宮本橋、宿橋、新橋、清厳院橋、熊野橋、かやと橋、牛浜橋、青梅橋、福生橋、山王橋、五丁橋、武蔵野橋、どんぐり橋、日光橋、平和橋、こはけ橋、ふたみ橋、拝島上水橋、美堀橋、松中橋、一番橋、天王橋、稲荷橋、上宿橋、新家橋、見影橋、金比羅橋、宮の橋、千手小橋、千手橋、清願院橋、上水小橋、西中島橋、小川橋、東小川橋、くぬぎ橋、寺橋、いこい橋、水車橋、新小川橋、鷹の橋、東鷹の橋、久右衛門橋、鎌倉橋、小松橋、商大橋、一位橋、小平桜橋、八左衛門橋、山家橋、喜平橋、小桜橋、茜家橋、貫井橋、小金井橋、陣屋橋、新小金井橋、陸橋、関野橋、梶野橋、新橋、あけぼの橋、くぬぎ橋、もみじ橋、境橋、うど橋、独歩橋、桜橋、松実橋、大橋、けやき橋、三鷹橋、むらさき橋、万助橋、ほたる橋、幸橋、新橋、松影橋、井の頭橋、若草橋、宮下橋、東橋、長浜衛橋、どんどん橋、牟礼橋、兵庫橋、岩崎橋、浅間橋などが挙げられます。

隣接する公園・施設

玉川上水緑道の沿道には、多くの公園や施設があります。主なものとして、羽村市郷土博物館、福生加美上水公園、かに坂公園、中福生公園、田園広場公園、多摩川中央公園、ほたる公園、熊牛公園、文化の森、水喰土公園、日光橋公園、拝島分水取水口、拝島原水給水口、昭島市エコ・パーク、上水公園、美堀町一丁目児童遊園、美堀町一丁目ほほえみ公園、柴崎分水取水口、砂川分水取水口、見影橋公園、小平監視所、中島町南公園、都立薬用植物園、新堀用水、上水新町地域センター、みどりのギャラリー、大けやき道公園、ふれあい下水道館、小平市中央公園、鈴木遺跡資料館、名勝小金井、都立小金井公園、浴恩館公園、千川上水、境浄水場、井の頭自然文化園、井の頭恩賜[[公園]]、牟礼の里公園、兵庫橋公園、区民農園、岩通ガーデンなどがあります。これらの施設は、緑道の利用者に様々な楽しみや学びを提供しています。

アクセス

玉川上水緑道へのアクセスには、JR中央線「三鷹」駅、西武国分寺線「鷹の台」駅、西武拝島線・多摩都市モノレール線「玉川上水」駅、JR青梅線・西武拝島線「拝島」駅、京王井の頭線「久我山」駅・「富士見ヶ丘」駅などが利用可能です。それぞれの駅を拠点に、緑道内の様々な場所へアクセスすることができます。

玉川上水緑道は、都心にありながら、豊かな自然と歴史を感じられる貴重な場所です。散策やジョギングだけでなく、四季折々の風景を楽しんだり、周辺の施設を巡ったりと、様々な楽しみ方ができます。ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

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