玉川学園コミュニティバス

玉川学園コミュニティバス

玉川学園コミュニティバス（通称：玉ちゃんバス）は、町田市玉川学園地区で運行されている地域密着型のバスサービスです。小田急線玉川学園前駅を起点とし、3つの循環ルートが設けられています。この取り組みは、地域の交通利便性を向上させるため、住民が主体となって設立された「玉川学園コミュニティバス推進委員会」によって進められています。

概要

玉川学園地区は多摩丘陵に位置し、急な坂道や狭い道路が多いため、一般的な路線バスが運行できないエリアが数多く存在しました。このような交通空白地帯を解消するために、2005年3月21日からの試験運行を経て、翌年の同日に正式に運行が開始されました。

運行を行っているのは小田急バスの新百合ヶ丘営業所で、町田市と玉川学園コミュニティバス推進委員会との協力のもと、定期的に運行されています。万が一赤字が出る場合、町田市は上限400万円の補助金を提供し、持続可能な運行を支えています。

現在の運行状況

2022年からのコロナ禍の影響により、バス利用者が減少し、運行本数の減少を余儀なくされています。2023年には運賃が見直され、全体的に料金が引き上げられましたが、2024年には小児IC運賃が値下げされ、地域住民への配慮がなされています。

2018年度には、北ルートでの年間乗車人数が252,092人、東ルートでは369,423人、南ルートは58,367人と、多くの利用がありました。しかし、2020年度にはコロナの影響で全てのルートで乗車人数が減少し大きな影響を受けました。

運行ルートの詳細

玉川学園コミュニティバスは北、東、南の3つのルートが運行されており、それぞれのルートには特色があります。

北ルート

北ルートは玉川学園前駅北口を起点に、主に時計回りに運行されます。このルートは、2005年に最初に設定されたもので、当初はこの1本のみが存在しました。近年の運行では、主に6時から21時までの時間帯に運行されていますが、ラッシュ時には25分間隔でも運行されるため、通勤にも利用しやすい設定です。

東ルート

東ルートは玉川学園前駅南口から出発し、地域内を回る形になっています。このルートは、駅の南側から東玉川学園や成瀬台を結ぶ重要な役割を果たしています。運行本数は多く、土日祝日にも対応したダイヤが組まれています。

南ルート

南ルートは、玉川学園前駅南口を基点にした環状ルートで、比較的新しい路線です。運行の際には、狭い道を通るため安全対策が非常に重要視されています。

車両と運行情報

玉川学園コミュニティバスでは、小型のノンステップバスが使用されており、地域に特化したデザインが魅力であると評判です。車体は明るい黄色でキャラクターラッピングが施されており、親しみやすい印象を与えています。運行日数は通年で、悪天候や特別な事情がある場合には運休も可能性があります。

結論

玉川学園コミュニティバスは、地域の交通利便性向上のために重要な役割を果たしていますが、現在のコロナ禍の影響からの回復や持続可能な運行に向けたさらなる取り組みが求められています。住民の協力を得ながら、今後も地域に必要とされるバスサービスとして発展していくことが期待されます。

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