玉村 (茨城県)

玉村（たまむら）

概要

玉村は、かつて茨城県結城郡に存在した村です。現在の茨城県下妻市の南部に位置し、村域の大部分が平坦な地形でした。

歴史

村の成立と変遷

1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行により、羽子村、小保川村、原宿村、若宮戸村、原村が合併し、豊田郡玉村が発足しました。
1896年（明治29年）4月1日：豊田郡が岡田郡とともに結城郡に編入され、結城郡玉村となりました。
1954年（昭和29年）10月1日：市町村合併により、玉村は廃止されました。
羽子と原は宗道村に編入されました。
残りの小保川、原宿、若宮戸は、石下町、豊田村、岡田村、飯沼村と合併し、新たに石下町が発足しました。

分村合併の経緯

1953年（昭和28年）9月に町村合併促進法が公布されると、各地で町村合併の動きが活発化しました。玉村でも、石下町などとの合併案と、宗道村などとの合併案が浮上し、1954年（昭和29年）5月20日に住民投票が行われました。

投票の結果は、石下町との合併が697票、宗道村との合併が696票と、わずか1票差でした。この結果に村民からは不満の声が上がり、混乱が生じました。

玉村の合併先が決定しないうちに、宗道村、大形村、蚕飼村は5月30日に合併を決議しました（豊加美村と総上村は6月1日に下妻町に編入）。これにより、1955年（昭和30年）1月1日に合併が行われることになりました。

最終的に、玉村は分村合併という形をとり、羽子と原は宗道村へ、小保川、原宿、若宮戸は石下町を含む4町村と合併し、新たな石下町の一部となりました。

大字

玉村には以下の大字が存在しました。

羽子（はねご）
小保川（おぼかわ）
原宿（はらじゅく）
若宮戸（わかみやど）
原（はら）

人口・世帯

詳細な人口・世帯数は不明です。

交通

鉄道

常総筑波鉄道（現在の関東鉄道）
■ 常総線：玉村駅

参考文献

角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 8 茨城県』、角川書店、1983年 ISBN 4040010809
日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180

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