王皓

王皓（おうこう）

王皓（ワンハオ）は、1983年12月1日に吉林省長春市で生まれた中国の卓球選手であり、かつて世界ランキングの1位に輝いた実力派プレイヤーです。彼は王励勤や馬琳と並んで、中国卓球界のトップ選手の一人として知られていました。

経歴

王皓は、2004年から2008年、2012年にかけての3大会連続オリンピックに出場しましたが、シングルスでは全て決勝まで進出しながらも、すべての試合で銀メダルに留まりました。特に2004年アテネオリンピックでは、強豪選手相手に接戦を繰り広げたものの、惜しくもメダルを逃しました。

2009年には世界選手権が横浜で開催され、シングルスで若手の馬龍や前王者の王励勤を下し、念願の優勝を達成しました。この勝利は彼のキャリアのハイライトとなり、卓球界における存在感を一層高めました。その後、全中国運動会で優勝を果たしますが、一時期不振に悩まされることもありました。しかし、2010年のワールドカップで優勝し、再び調子を取り戻しました。

2011年の世界選手権では、日本のエース選手水谷隼に圧勝し、準決勝で馬龍に勝利するも、決勝では張継科に敗れ準優勝となりました。2013年の世界選手権シングルスでも再度張継科と対戦しますが、2大会連続の準優勝に終わりました。王皓は2014年に現役を引退し、現在は中国男子代表チームのコーチを務めており、2024年からは男子代表監督に就任予定です。

プレースタイル

王皓の特徴的なプレースタイルは中国式ペンホルダーによるもので、彼は裏面打法を駆使して対戦相手を翻弄しました。彼のバックハンド技術は全て裏面を使い、ショートやプッシュショットはほとんど使用しないため、他の選手とは明確に異なるスタイルを持っています。特に前陣での両ハンドカウンタープレーや台上技術に優れ、彼独自の球質を活かしたフリックやブロックが攻撃の要となります。また、ラリー戦においても強さを発揮し、アジア人選手としては珍しく横回転系のサービスで攻撃を仕掛けることが多いのも特徴です。

主な戦績

王皓の卓球キャリアには多くの素晴らしい実績があります。いくつかの重要な成績を以下に示します。

• - シングルス（オリンピック）: 銀メダル（2004, 2008, 2012）
• - 世界卓球選手権: 優勝（2009）
• - ワールドカップ: 優勝（2007, 2008, 2010）
• - ITTFワールドツアー・グランドファイナル: 優勝（2003, 2006）
• - 団体戦（オリンピック）: 優勝（2008, 2012）

王皓はその卓越した技術と精神力で多くのファンを魅了し続けており、彼の今後の指導者としてのキャリアにも大いに期待が寄せられています。

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