王躍霖

王 躍霖（ワン・ユエリン）

王躍霖は1991年2月5日に台湾の台東県で生まれたプロ野球選手で、主に投手として活躍しています。彼はアミ族に属し、弟はCPBLの味全ドラゴンズに所属している王維中です。

経歴

王は2010年にシカゴ・カブスと契約を結び、マイナーリーグからプロとしてのキャリアをスタートさせました。その年はA-級ボイシ・ホークスで4試合に登板し、成績は0勝2敗、防御率は6.43という成績でした。しかし、同年7月からはルーキー級アリゾナリーグ・カブスで8試合に登板し、1勝1敗、防御率2.12という改善が見られました。

2011年はA-級ボイシで14試合に出場し、4勝4敗、防御率3.22の成績を収めました。2012年にはA級ピオリア・チーフスで37試合に出場し、4勝5敗、12セーブ、防御率3.92を記録。また、9月21日には第3回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の予選のチャイニーズタイペイ代表に選ばれ、11月にはキューバ代表との国際親善試合に出場しました。

2013年にはWBC本戦のチャイニーズタイペイ代表に選出され、シーズンではA+級デイトナ・カブスで24試合に登板。3勝4敗、防御率3.42の成績を残しました。オフには日本との対戦が行われる「2013 BASEBALL CHALLENGE」にも参加し、先発登板を果たしました。

2014年には仁川アジア大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選ばれ、韓国戦に先発しましたが、アウトを取ることができずにゲームを終えました。2015年にはカブスを解雇され、阪神タイガースに入団テストを受けますが、このテストでは目立った成果を上げられず、不合格となります。しかし、同年のドラフト会議ではLamigoモンキーズから指名され、チームに加わりました。

その後、王は2017年オフにもアジアプロ野球チャンピオンシップのチャイニーズタイペイ代表に選ばれ、国際舞台でも実力を示す場を得ました。2019年には52試合に登板し、台湾シリーズでは無失点のパフォーマンスを見せ、優秀選手に選出されました。

2020年は特に目立った活躍をし、5月には7試合に出場し、無失点の投球で月間MVPを受賞。最終的には45登板、10セーブ、9ホールドを記録しました。しかし、2021年はオープン戦でのけがで二軍スタートとなり、シーズン中にも苦しい時期がありました。

2022年8月に富邦ガーディアンズにトレード移籍。その後、同年オフには自由契約となり、2023年には弟の王維中と共に味全ドラゴンズに移籍することとなりました。現シーズンオフには台鋼ホークスのドラフトで指名を受け、新たなステージに向けて再スタートを切りました。

詳細情報

王の投手成績は多岐にわたり、彼のキャリアを通じて多くの記録を残しています。2020年度のシーズン終了時点で、彼の防御率や勝ち星などの成績が注目されています。また、彼は最優秀中継ぎ投手としてのタイトルを獲得し、月間MVPにも選出されるなど、彼の投手としての成績は秀でたものとなっています。2013年から2021年にかけて数回の国際大会に参加し、台湾代表としての誇りを胸にプレイしてきました。王躍霖はただのプロ野球選手ではなく、台湾の野球界における重要な存在となっています。

もう一度検索