王維中

王 維中（ワン・ウェイジョン）に関する詳細

王維中（ワン・ウェイジョン）は、1992年4月25日に台湾の台東県台東市で誕生したプロ野球選手であり、主に投手として活動しています。彼はアミ族に所属し、プロ野球選手としての道を歩むきっかけとなったのは、兄がプロ野球チームの楽天モンキーズでプレーしていることです。

経歴

プロ入りとパイレーツ傘下時代

2011年10月3日、王はピッツバーグ・パイレーツと契約を結び、プロとしてのキャリアをスタートさせます。しかし、デビュー前の2012年にはトミー・ジョン手術を受け、その年は全休を余儀なくされました。2013年、彼はルーキーリーグでプロデビューを果たし、12試合に登板し、1勝3敗、防御率3.23、42奪三振という成績を収めました。

ブルワーズとメジャーデビュー

同年12月、王はミルウォーキー・ブルワーズに移籍しました。2014年、彼はメジャーデビューを果たし、開幕ロースターに名を連ねます。4月14日のセントルイス・カージナルス戦で登板し、メジャー初の登板を果たして1回無失点の好投を見せましたが、以降は安定した成績を残せず、肩の故障により一時的に戦線離脱しました。この年、彼はトレードによりブルワーズから他球団へ移籍することとなります。

NCダイノスへの移籍

2018年には韓国プロ野球のNCダイノスと契約し、台湾出身選手としては初めて韓国リーグでプレーしました。ここで彼は7勝、防御率4.26という成績を残しましたが、再び自由契約となりました。

アスレチックスと再チャレンジ

2019年、王はオークランド・アスレチックスとマイナー契約を結び、AAA級ラスベガス・アビエイターズでプレーしました。5月にはメジャー契約を結びアクティブ・ロースター入りを果たしますが、その後のシーズンでは戦力外となり、再び台湾に戻ることになりました。

台湾リーグでの活躍

2020年、王はCPBLのドラフトで味全ドラゴンズに指名され、念願の台湾リーグでのプレーが始まります。2021年の開幕戦では先発投手として登板し、不運な結果に終わるも、その後は中継ぎとして復帰し、初勝利も記録しました。彼の投球スタイルはスリークォーターからのストレートで、最速97mphを計測する力強い左腕です。変化球も多彩で、スライダー、カーブ、チェンジアップを駆使しながら打者に挑んでいます。

詳細情報

王維中の通算成績は、MLB、KBO、CPBLなど各国で記録されています。彼は投手としての地位を確立しており、今後もさらなる活躍が期待されています。両親や兄の影響を受けながら成長してきた王維中は、台湾を代表する選手の一人として今後の進化に注目が集まります。

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