球場前駅 (高知県)

球場前駅について

球場前駅（きゅうじょうまええき）は、土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線に位置し、高知県安芸市桜ヶ丘町にある鉄道駅です。駅番号はGN28と定められており、その名称は、駅の目の前にある安芸市営球場に由来しています。このため、野球イベントなどの際には多くの観客が利用する駅となっています。

駅の概要

球場前駅は地上駅で、盛土の上に単式ホーム1面1線が設けられています。駅は無人であり、ホームは北側に位置しています。この駅には、快速列車と普通列車が全て停車することから、利便性は高いといえます。以前は、朝と夕方の時間帯に限り快速列車が停車する形でしたが、現在では日中も多くの便が利用できます。

歴史

球場前駅は、2002年7月1日に土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線の場外駅として開放されました。それ以降、地域住民や観光客にとって、安芸市の中心的な交通機関の一つとしての役割を果たしています。

駅周辺の環境

駅の北側には安芸市営球場や多目的体育館「安芸ドーム」が併設されており、スポーツイベントが頻繁に行われます。特に、プロ野球チームの阪神タイガースが春季キャンプを行うため、キャンプシーズンには多くの見学者で賑わいます。また、駅南方には国道55号が通っており、更に南にはカリヨン広場が位置します。この広場は、かつて土佐電気鉄道の安芸線の駅舎が存在していた場所で、懐かしい記憶をデジタル化した場所ともいえます。

駅周辺には、高知県立安芸中学校・高等学校や高知県立あき総合病院もあり、交通へのアクセスが非常に便利です。特に、あき総合病院の近くには新たに開業された「あき総合病院前駅」が設置されています。

バス路線

球場前駅からは安芸営業所バス停を経由する高知東部交通のバスが利用可能で、多くの目的地にアクセスできます。主な路線には、安芸駅・奈半利駅・室戸岬経由室戸世界ジオパークセンター行きや、安芸駅・馬路・魚梁瀬方面などがあります。また、県庁前行きのバスも運行しており、地域内の移動がスムーズです。

イメージキャラクター

球場前駅のマスコットキャラクターは「球場 ボール君」で、野球をモチーフにデザインされています。彼は野球のボールを顔に持ち、薄橙色の縦縞のユニフォームを着ています。このキャラクターは駅の北側にモニュメントとして設置されており、訪れる人々の目を楽しませています。

さらに、「球場 ボール君」に関連する楽曲も存在し、2003年には『いいなぁ安芸（アキ）』というアルバムに収録されたオリジナルソングが発表されています。この楽曲は、作詞にやなせたかし、作曲にミッシェル・カマが携わっており、地域文化の一環としても親しまれています。

隣の駅

球場前駅は、土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線に位置し、隣接する駅は和食駅（GN31）であり、その先にはあき総合病院前駅（GN27-1）があります。全体的に整備されたアクセスが、駅の利用者にとって利便性の向上につながっています。

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