琉球上訴裁判所

琉球上訴裁判所について

琉球上訴裁判所は、琉球民裁判所における終審裁判所として設置されました。裁判は、３人以上の裁判官による合議制で行われます。この裁判所は、単に裁判を行うだけでなく、下級裁判所を監督する司法行政機関としての側面も持ち合わせています。

構成

琉球上訴裁判所は、以下のメンバーで構成されています。

琉球上訴裁判所首席判事：1名
琉球上訴裁判所判事：4名

これらの判事は、琉球列島高等弁務官によって任命され、高等弁務官の命があるまでその職務を遂行します。

司法行政

琉球上訴裁判所は、最高裁判所と同様に、下級裁判所を統括する司法行政部門としての役割も担っています。このため、司法行政に関する事項について、独自の規則を制定する権限を有しています。規則の制定や司法行政は、首席判事が議長を務める「上訴裁判官会議」を通じて行われます。

裁判権

琉球上訴裁判所は、布告・布令に基づき、以下の事項について裁判権を有します。

下級裁判所から上訴された全ての訴訟の最終審

組織

琉球上訴裁判所は、以下の組織で構成されています。

上訴裁判官会議
事務局
総務部
総務課
人事課
資料課
図書課
経理部
主計課
用度課
調査部
民事課
刑事課
家庭課
訟廷部
訟廷第一課
訟廷第二課

歴代首席判事

琉球上訴裁判所の歴代首席判事は以下の通りです。

初代：当間重剛（1951年4月1日～1953年11月7日）
2代：仲井間宗一（1954年2月1日～1955年5月20日）
3代：仲松恵爽（1955年5月20日～1967年12月31日）
4代・本土復帰後初代：平田清祐（1968年1月1日～1975年10月19日）

参考文献

照屋栄一『沖縄行政機構変遷史 明治12年～昭和59年』照屋栄一、1984年8月15日。NDLJP:9775065。

関連項目

琉球民裁判所
治安裁判所
巡回裁判所
* 福岡高等[[裁判所那覇支部]]／那覇地方裁判所／那覇家庭裁判所

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