仲井間宗一

仲井間宗一について

仲井間宗一（なかいま そういち）は、1891年3月13日に沖縄県名護間切名護（現在の名護市）で生まれ、1965年12月2日に亡くなった、日本の弁護士、政治家です。衆議院議員を四期務めました。

生い立ちと学歴

仲井間宗一は、仲井間宗宣の長男として誕生しました。沖縄県立第一中学校の5年生在学中に上京し、苦学の末、日本大学専門部法律科に入学しました。1922年には弁護士試験に合格しています。

弁護士としての活動

1923年に沖縄へ帰郷し、那覇市で弁護士事務所を開業しました。その後、那覇弁護士会の会長にも就任し、沖縄の法曹界で重要な役割を果たしました。

政治家としての活動

1930年の第17回衆議院議員総選挙で、立憲民政党から沖縄県選挙区に出馬し、初当選を果たしました。その後、第19回から第21回総選挙まで連続当選し、衆議院議員を合計四期務めました。議員在任中は、米内内閣で文部参与官、大政翼賛会東亜局庶務部副部長、大日本興亜同盟運動第一局第二部長などを歴任しました。

戦後の活動

戦後、公職追放の対象となりましたが、その後、琉球政府中央教育委員会の委員長、琉球上訴裁判所の首席判事などの要職を歴任しました。1957年の那覇市長選挙にも出馬しましたが、保守勢力の分裂により、瀬長亀次郎に敗れました。

参考文献

衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
沖縄大百科事典刊行事務局編『沖縄大百科事典』下巻、沖縄タイムス社、1983年。
沖縄朝日新聞社編『沖縄県人事録』沖縄朝日新聞社、1937年。
人事興信所編『人事興信録』第13版 下、1941年。

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