琵琶湖西縦貫道路

琵琶湖西縦貫道路の概要及びその沿革

琵琶湖西縦貫道路（びわこにしじゅうかんどうろ）は、北陸自動車道の敦賀ICや京都に至る地域高規格道路であり、国道161号をバイパスとして機能しています。この道路は、滋賀県内の交通における利便性を高め、観光や地域の発展にも貢献することを目的としています。

国道161号の歴史

国道161号は、1964年に滋賀県によって一次改築が行われましたが、交通量の増加に対応するためには改良が必要でした。また、この路線が通る地域は豊富な雪が降るため、冬季の通行に関しても懸念がありました。こうした背景から、1966年に国道161号全線が建設省による直轄管理の下、二次改築の計画が策定されました。

その後、1994年に琵琶湖西縦貫道路として計画路線が正式に認定されました。この整備によって、北近畿・湖西地域と京都を結ぶ交通の便が改善され、地域の活性化が見込まれています。

各事業区間の詳細

1. マキノ拡幅

マキノ拡幅は、滋賀県高島市の4.1㎞に渡る改築プロジェクトで、1975年に事業化が決定し、1978年に暫定的に供用開始されました。この区間では冬季に除雪の余裕がなかったため、特に交通の便を改善する目的がありました。

2. 湖北バイパス

湖北バイパスは、マキノ町から今津町までの10.8㎞を結ぶ道路で、交通混雑の解消を目指して建設されました。1980年に開通し、現在も国道303号線との重複区間として利用されています。

3. 高島バイパス

高島バイパスは、今津町弘川から打下まで延びる15.3㎞の道路で、交通事故の原因となっている狭い道を回避するためのバイパス道路です。1974年に開通し、段階的に供用開始が行われました。

4. 小松拡幅

小松拡幅では、大津市北小松と高島市打下の間が改築されています。1974年からの工事が進められ、2025年には部分供用が予定されています。

5. 志賀バイパス

志賀バイパスは、6.4㎞の道路で、2001年に部分的に開通し、2012年には全線が供用開始されました。交通混雑の改善に貢献することが期待されています。

6. 湖西道路

湖西道路は、大津市荒川から下阪本までの約16.7㎞の自動車専用道路で、1986年に供用を開始しました。その後、2005年には通行料が無料となり、利用者が急増しています。

7. 西大津バイパス

西大津バイパスは、約10.1㎞の道路で、1978年に開通しました。特に国道161号と国道1号の交通渋滞を緩和する重要な役割を担っています。

結論

琵琶湖西縦貫道路及びその各関連道路は、地域交通の円滑化だけでなく、観光促進や地域経済の活性化にも寄与する重要なインフラです。今後のさらなる整備と発展が期待されます。

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