甘い生活 (八神純子の曲)

八神純子のシングル『甘い生活』とB面曲『海のメロディー』

八神純子によるシングル『甘い生活』は、1980年2月5日にリリースされました。これは彼女の8枚目のシングルとなり、同時に収録されたB面曲『海のメロディー』も多くのファンに愛されています。八神は1978年に「思い出は美しすぎて」でメジャーデビューし、瞬く間に日本の音楽シーンにその名を知らしめました。その後も「みずいろの雨」や「想い出のスクリーン」など数々のヒット曲を生み出しましたが、スルーされがちな楽曲も少なくありません。

『甘い生活』は、A面曲としてリリースされたものの、残念ながら思ったほどのヒットには至りませんでした。しかしながら、1980年10月21日に発売されたベストアルバム『JUNKO THE BEST』で初めてアルバムに収録されることとなりました。B面の『海のメロディー』は、2006年と2009年にそれぞれのコンピレーションアルバムに収録されています。

このシングルのA面曲である『甘い生活』は、作詞に三浦徳子、作曲は八神自身によるものです。彼女は過去に「みずいろの雨」や「パープルタウン 〜You Oughta Know By Now〜」など、三浦と共同制作した楽曲で名を馳せましたが、『甘い生活』に関してはその良さを引き出しきれなかったとされています。歌詞は、大人びた女性の心情や恋人を残して去ってゆく姿を描いた失恋ソングであり、1970年代の歌謡曲の特徴を持ちながらも、八神の持ち歌とも言えない感情表現がなされていました。

一方のB面『海のメロディー』は全く異なる雰囲気を持っており、ファーストアルバムに通じるポップコーンスタイルのニューミュージックです。海の見える丘から、アメリカへ行った恋人の帰りを待つ乙女の心情を率直に歌い上げています。この楽曲は八神が1980年4月から渡米する直前に発表され、彼女のアメリカへの憧れが垣間見える内容です。

ところが、＼A面曲がヒットしなかったため『海のメロディー』は目立つことがなく、同時にアルバムへの収録も叶いませんでした。しかし、後に再評価され、ポプコン出身アーティストの楽曲を集めたシリーズに収録されることになりました。このように、八神の音楽は時代を超えて多くのリスナーに愛され続けています。

収録曲

• - 甘い生活 (4分44秒)

作詞：三浦徳子、作曲：八神純子、編曲：後藤次利・瀬尾一三

• - 海のメロディー (4分24秒)

作詞・作曲：八神純子、編曲：田代修二

八神純子の楽曲に触れることで、当時の雰囲気や彼女の独特なスタイルを感じることができます。ファンにとっては、これらの楽曲が今なお大切な思い出となっていることでしょう。

もう一度検索