生の松原 (福岡市)

生の松原（いきのまつばら）

福岡市西区に位置する生の松原は、一丁目から四丁目までで構成される地域です。面積は約109.27ヘクタール、人口は2022年10月末時点で4,506人です。郵便番号は819-0055。

地理

生の松原は、福岡市中心部から西へ約9km、西区の東部に位置します。北西は博多湾に面し、東は小戸、南は下山門や上山門、西は大字拾六町や今宿青木と隣接しています。特に、博多湾沿いに広がる約40ヘクタールのクロマツ林「生の松原」は、日本の白砂青松100選に選ばれるほどの景勝地です。それ以外の地域は、主に住宅地として利用されています。

都市計画

福岡市都市計画マスタープランに基づき、交通軸となる千代今宿線沿いは商業施設や住宅が立ち並ぶ「都市軸」に位置付けられています。生の松原一丁目は、低層住宅が中心の「低中層住宅ゾーン」とされ、住宅の調和や道路の整備が課題です。その他のエリアは、海岸線の自然を保全する「緑地・丘陵地」として、無秩序な開発を抑制する方針です。二丁目は、大規模な住宅団地が多い「中高層住宅ゾーン」として、良好な住環境の維持が求められています。三丁目と四丁目は、低層住宅が中心の「低層住宅ゾーン」として、老朽化した住宅への対応や道路整備が課題です。

用途地域

• - 生の松原一丁目: JR筑肥線沿いが第一種住居地域、それ以外が市街化調整区域。
• - 生の松原二丁目: 下山門拾六町1号線東側が第一種中高層住居専用地域、西側が第一種低層住居専用地域、その他が市街化調整区域。
• - 生の松原三丁目: 大部分が第一種低層住居専用地域、一部が市街化調整区域。
• - 生の松原四丁目: 西九州自動車道沿いが第二種住居地域、その他が第一種低層住居専用地域。

また、三丁目の一部には「生の松原三丁目地区地区計画」があり、低層住宅地の形成と公園の整備が進められています。

語源

地名の由来は、海岸沿いの松林「生の松原」にちなみます。伝説によると、神功皇后がこの地に松の枝を逆さに挿し、「もし功をなせば生い茂るだろう」と祈願したところ、枝が成長したとされています。また、武内宿禰が壱岐の真根子を祀った壱岐神社に由来するという説もあります。

歴史

現在の地名は、1986年の住居表示実施に伴い変更されました。それ以前は、大字下山門、大字拾六町の一部でした。

人口

人口は、福岡市の住民基本台帳に基づき集計されています。

交通

道路

• - 高速道路: 西九州自動車道（今宿道路）が四丁目南端に近接。
• - 国道: 国道202号（今宿新道）が四丁目南端で市道と交差。
• - 市道: 福岡市が管理する主要な市道が整備されています。

鉄道

• - JR筑肥線: 町内中央部を通り、下山門駅があります。

バス

• - 西鉄バスが運行しています。
• - かつては昭和バスも運行していましたが、2006年に廃止されました。

主な施設

公共・公益施設

• - 地域交流センターや公民館などの公共施設があります。

医療・福祉施設

• - 福岡和仁会病院
• - 西福岡病院

教育施設

• - 福岡市立西陵小学校
• - 福岡市立西陵中学校

その他の施設

• - 九州大学農学部附属福岡演習林早良実習場

名所・旧跡

• - 元寇防塁生の松原地区
• - 生の松原
• - 壱岐神社
• - 宇賀神社
• - 妙泉寺
• - 斜ヶ浦瓦窯跡

生の松原は、美しい自然と住みやすい環境が調和した地域です。歴史的な背景や文化的な魅力も兼ね備えており、訪れる人々を魅了しています。

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