生江

生江（いくえ）

生江は、大阪府大阪市旭区の北西部に位置する町名で、現行行政地名としては生江一丁目から生江三丁目が存在します。この記事では、生江の地理、歴史、経済、地域、交通、そしてゆかりのある人物について詳しく解説します。

地理

生江は旭区の北西部に位置し、東に中宮、西に赤川、南に高殿と隣接しています。地域の北部を淀川が流れ、豊かな水資源が地域を潤しています。

歴史

生江の歴史は古く、生江三丁目の一部である生江同和地区は、かつて「荒生（なぎ）」と呼ばれていました。この地域には、かつて被差別部落が存在し、その成立は室町時代の1397年に開基された常宣寺の存在から、それ以前に遡ると考えられています。1701年以前の『摂津河内国絵図』には「荒生の皮多」と記されており、17世紀末には被差別地区として確立していたことがわかります。

経済

生江には、旭生江郵便局や業務スーパー生江店、寺西化学工業などの店舗や企業が立地しています。また、ファミリーマートやワークマン、吉野家などのチェーン店もあり、地域住民の生活を支えています。2016年の経済センサス調査によると、多数の事業所が存在し、地域経済に貢献しています。

地主

『人事興信録』や『日本紳士録』によると、生江には寺西姓の地主がいました。彼らは地域経済において重要な役割を果たしていました。

地域

教育

生江には大阪市立生江小学校があります。市立小・中学校に通う場合、学区は定められていますが、学校選択制度により旭区内の他の学校も選択可能です。

組合

部落解放生江地区消費生活協同組合が地域住民の生活を支援しています。

施設

地域には城北公園があり、住民の憩いの場となっています。また、浄土真宗本願寺派の常宣寺、蓮生寺、金光寺などの寺院が点在し、地域の信仰の中心となっています。

かつては大阪市立市民交流センターあさひ西、生江同和地区解放会館、生江人権文化センター、生江青少年会館などの施設がありましたが、現在は閉鎖されています。

世帯数と人口

2019年3月31日現在、生江の世帯数と人口は以下の通りです。

世帯数：データは参考文献を参照してください。
人口：データは参考文献を参照してください。

人口の変遷

国勢調査による人口の推移は、以下の通りです。

データは参考文献を参照してください。

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移は、以下の通りです。

データは参考文献を参照してください。

交通

地域内には城北公園通が走り、バスなどの公共交通機関が利用できます。

その他

郵便番号：〒535-0004（集配局：大阪旭郵便局）

出身・ゆかりのある人物

北口末広（近畿大学教授、部落解放同盟中央執行副委員長）
寺西圓治郎（篤農家、地主、大阪府会議員、大阪市会議員）
寺西幸雄（大阪府多額納税者、地主）
寺西小十郎（大阪市会議員、資産家、農業、地主）
寺西小左衛門（城北村長）
寺西長一（インキ製造）
寺西米三郎（地主）

参考文献

交詢社編『日本紳士録 第44版』交詢社、1940年。
人事興信所編『人事興信録 第14版 下』人事興信所、1943年。
『部落問題資料文献叢書 第4巻（水平新聞）（近代文芸資料複刻叢書 第7集）』世界文庫、1972年。
『大阪府解連協 設立10年のあゆみ』大阪府解放会館連絡協議会、1981年。
* 『50年のあゆみ 市同促協創立50周年記念誌』社団法人大阪市人権協会・市同促協創立50周年記念事業実行委員会、2003年。

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