生神女福音祭

生神女福音祭（しょうしんじょふくいんさい）

生神女福音祭は、正教会において、天使ガウリイル（ガブリエル）が生神女マリヤのもとに現れ、イイスス・ハリストス（イエス・キリスト）の母となることを告げた場面を記念する祭日です。この祭日は、復活大祭（パスハ）に次いで重要な十二大祭の一つと位置づけられています。

グレゴリオ暦では4月7日に祝われます。カトリック教会の「受胎告知」に相当する祭日です。

ギリシャ語: Ευαγγελισμός της Θεοτόκου
ロシア語: Благовещение Пресвятой Богородицы
英語: Annunciation

生神女マリヤの応諾の意義

正教会では、マリヤ自身は罪を犯さなかったものの、人類の祖であるアダムとエヴァの堕罪によってもたらされた世界の汚れから、天使からの告知に応諾した時点で、神の恩寵によって浄められたと考えられています。マリヤの応諾がなければ、人類が救済にあずかることはなかったとも解釈されています。

このマリヤの従順さは、旧約聖書において、神から禁じられていた知恵の木の実を、エヴァが蛇の誘惑に負けて食べてしまった不従順と対比されます。正教会では、神の意思を謙虚に受け入れたマリヤの生涯を、信徒の模範としています。

祭日の日付について

生神女福音祭の日付は、降誕祭（クリスマス）から逆算して定められました。しかし、現代においては、降誕祭の日付の史実性については疑問視する見解もあります。

関連事項

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外部リンク

生神女福音祭のイコン - 大阪ハリストス正教会

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