田中法彦

田中法彦 - プロ野球選手の足跡

田中法彦（たなか のりひこ）は、2000年10月19日生まれの社会人野球選手であり、元プロ野球投手です。三重県三重郡川越町で育ち、右投右打の投手専門としての道を歩んできました。

経歴

プロ入り前

田中は、川越町立川越北小学校1年生の頃から川越北野球少年団で野球を始め、5年生から本格的に投手としてのキャリアをスタートしました。その後、川越町立川越中学校では三重川越ヤングに所属し、技術を磨きました。

三重県立菰野高等学校では、1年秋にベンチ入りし、2年秋からはエースとして背番号1を背負いました。特に「4番・エース」として臨んだ3年夏の三重大会では自己最速152キロを記録しましたが、甲子園初出場を果たした白山高校に敗れてベスト16で終わりました。この高校時代には通算30本塁打を記録し、打撃面でも非凡な才能を見せました。

2018年10月25日のドラフト会議では、広島東洋カープから5巡目の指名を受け、11月20日に推定契約金3000万円、年俸450万円で仮契約を結びました。高校時代の打撃成績は注目されましたが、プロでは投手に専念することになりました。

プロ入り後

2020年シーズン、田中は二軍で主に抑えを務め、同年10月16日に一軍選手登録されました。二軍では25試合に登板し、1勝1敗12セーブ、防御率1.73の好成績を残し、ウエスタン・リーグのセーブ王となりました。10月29日の対東京ヤクルトスワローズとの公式戦で、6回に一軍公式戦初登板を果たし、1回無失点という結果を収めました。

しかし、2021年は一軍キャンプに参加したものの、開幕前に二軍に降格し、結局一軍での出場はありませんでした。2022年シーズンも一軍登板が無く、オフに戦力外通告を受け、11月8日の12球団合同トライアウトに参加しました。

広島退団後

広島を退団した後の2022年12月7日、田中は自身のインスタグラムを通じて、2023年から広島OBの西田真二が監督を務める社会人野球のセガサミーでプレーすることを発表しました。

プレースタイル・人物

田中の身長は173cmと投手としては小柄ですが、彼は152キロを超える速球を投げる本格派右腕です。高校時代に様々な故障に悩んだ経験を活かし、プロに入ってからは体づくりに重点を置き、将来的には155キロを投げて一軍で活躍することを目標としています。

スカウトの松本有史は「球の強さと速さがあり、何をやらせてもセンスがある」と田中の潜在能力を高く評価しています。また、田中が持つ太くて凛々しい眉は特徴的であり、それがファンにも認識されるよう願っていると語ります。

詳細情報

田中の初登板は2020年10月29日の対東京ヤクルトスワローズ戦で、6回表に2番手として登板し、1回無失点を記録しています。背番号57を着用し、プロ入りから2022年まで広島でプレーしました。

田中法彦は、今後の社会人野球においてもその存在感を発揮し続けることでしょう。

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