田井宜広

田井 宜広（たい たかひろ）に関する詳細

田井宜広は1997年10月25日、兵庫県姫路市に生まれた日本のプロボクサーです。現在はRSTボクシングジムに所属し、ボクシング界での実績を着実に積み上げています。彼はアマチュア時代から強い実力を示し、芦屋大学ボクシング部では主将としてチームを引っ張ってきました。

アマチュアキャリア

田井は2019年に開催された全日本選手権においてフェザー級で出場し、ベスト8に進出するという素晴らしい結果を残しました。この実績は、彼がプロに転向する際の大きな自信となったことでしょう。

プロボクシングへの道

田井は2020年12月13日にプロとしてのデビューを果たしました。デビュー戦では、わずか2ラウンドでTKO勝ちを収め、印象的なスタートを切ります。その後も彼の成績は目覚ましく、2021年3月28日には神戸市立中央体育館で、日本バンタム級15位の脇田洸一と対戦し、4回TKO勝ちを収めました。
同年7月24日も、神戸市立中央体育館で田之岡条と戦い、5回目に田之岡選手の棄権によってTKO勝利を手にします。

しかし2021年10月20日、後楽園ホールで行われた日本ユースバンタム級王座決定戦で、富施郁哉選手と対戦し、プロ初黒星を経験しました。この試合では8回に渡って戦った末、3者判定で敗れ、ユース王座の獲得は叶いませんでした。

再起とさらなる成果

田井はその後、2022年8月14日に神戸市立中央体育館でジュン・ブラゾと対戦し、3回KO勝ちを収めて再起を果たしました。続く2023年12月にはスパーポン・ハンビチャチャイと対戦し、2回TKO勝ちを記録。これらの勝利により、彼の実力は確実に向上していることが見て取れます。

2024年1月13日には韓国の江南市で行われた「WAR IN PARADISE」興行で、スラット・イアムオンとのWBOオリエンタルスーパーフライ級王座決定戦に臨みました。この試合では初回にTKO勝ちし、JBC非公認ながら日本人としては約6年ぶりにWBOオリエンタル王座を獲得しました。

タイトルマッチと今後の展望

2025年2月11日、田井は後楽園ホールでWBOアジアパシフィックスーパーフライ級王者の川浦龍生とのタイトルマッチを行いました。試合中には川浦選手の右目上をカットする場面もありましたが、6回には連打を受けてTKOで負けてしまいます。この試合結果は彼にとって大きな試練となりましたが、次のチャンスへ向けての糧となることでしょう。

戦績とタイトル

田井の戦績はアマチュアで57戦中43勝（15RSC）14敗、プロボクシングでは10戦8勝（8KO）2敗となっています。彼の実績としてはWBOオリエンタルスーパーフライ級王座を獲得しており、今後の活躍が期待されます。

まとめ

田井宜広は、若くして多くの経験と実績を持つプロボクサーです。今後の試合が待たれる中、彼がさらなる高みを目指して挑戦を続けることに、ボクシングファンは大いに期待しています。

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