田代佳奈美

田代佳奈美のプロフィールと経歴

田代佳奈美（たしろ かなみ、1991年3月25日生まれ）は、日本の女子バレーボール界でその名を知られる選手です。彼女は滋賀県栗東市出身で、母親の影響を受けて小学1年生のときにバレーボールを始めました。

学生時代の活躍

彼女は長野市立裾花中学校に在籍する間、全国都道府県対抗中学バレーボール大会で優勝し、長野県選抜チームの一員としてその名を馳せました。その後、古川学園高校に進学し、春高バレーでは準優勝を果たし、2007年アジアユース選手権では優勝を経験しました。これらの経験が、彼女のバレーに対する情熱と技術を磨く礎となりました。

東レアローズ時代

2009年4月、田代は東レアローズに所属し、2010年11月にはVプレミアリーグで正式にデビューを果たしました。2012年9月にはカザフスタンで開催された第3回アジアカップに出場し、スタメンとして全6試合中4試合に出場しました。2013年のメキシコでの世界U-23大会ではキャプテンを務め、中心選手としてチームを牽引しました。

2014年9月には再度アジアカップに出場し、全6試合中4試合にスタメンとして参加。彼女の巧みなトスやサーブは、チームの勝利に大きく貢献しました。さらに、2016年にはリオ五輪予選でのオランダ戦で勝利に寄与し、五輪代表選手に選ばれるなど、国際舞台での実績も重ねていきました。

海外への挑戦

2018年6月、田代は東レアローズを退団し、ルーマニアのCSMブカレストに移籍しました。この時、井上琴絵や斎田杏など他の日本人選手も同時に加入し、同チームに多くの日本人選手が集結しました。2019年にはデンソーエアリービーズに移籍し、再び目立つ存在となりました。2020年東京オリンピックにも出場選手に名を連ねました。

2021年8月、田代はフランスリーグのVBナントに移籍し、その契約を延長して2022-23シーズンも同チームでプレーしました。さらに2023年にはトルコリーグのガラタサライに移籍し、シーズン終了後に退団の発表を受けました。

故郷への復帰

2024年7月1日、田代は東レアローズ滋賀への復帰を発表し、7シーズンぶりに母国のチームに戻ってきました。この復帰により、彼女の経験が再びチームに新たな風をもたらすことでしょう。

人物・エピソード

田代には「ジン」というニックネームがありますが、これは彼女が好きなマンガの主人公に由来しています。また、父親は栗東トレーニングセンターで調教助手として働いており、彼女は「勝ち切ることが重要だ」という教訓を受けています。これは田代の競技に対する姿勢に大きな影響を与えていることでしょう。

所属チーム及び球歴

田代はこれまでに、多くのチームでプレーしてきました。初めは栗東市立治田東小学校で始まり、その後、長野市立裾花中学校、古川学園高校を経て、東レアローズやCSMブカレスト、デンソーエアリービーズ、VBナント、ガラタサライに所属。また、2012年から2021年まで日本代表として数多くの国際大会に参加し、個人としても数々の成績を残しました。彼女の活躍は、今後のバレーボール界においても目が離せない存在であるでしょう。

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