田代宙士

田代 宙士

田代 宙士（たしろ ひろし）は、1987年10月14日に福岡県で生まれた日本のラグビーユニオン選手です。主にスタンドオフ（SO）のポジションで活躍し、現在はトップキュウシュウAリーグに所属するルリーロ福岡に所属しています。身長177cm、体重86kgという体格は、ゲームの司令塔であるSOとして適しています。チームメイトからは「タッシー」のニックネームで親しまれています。

田代選手がラグビーの世界に足を踏み入れたのは、小学1年生の時でした。幼い頃から楕円球に触れ、その魅力に取り憑かれていきます。学生時代は、ラグビー強豪校として知られる大分県立大分舞鶴高等学校に進学し、厳しい練習環境の中で才能を大きく開花させました。高校卒業後もラグビーへの情熱は衰えず、りんどうクラブでのプレーを経て、トップレベルへの挑戦を決意します。

2008年、日本のトップリーグに所属していた福岡サニックスブルース（現在の宗像サニックスブルース）に加入し、プロ選手としてのキャリアを本格的にスタートさせました。加入後、着実に実力をつけ、翌シーズンの2009年9月12日には、ジャパンラグビートップリーグ第2節の神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦で先発メンバーに名を連ね、待望の公式戦初出場を果たしました。この試合は、彼のトップリーガーとしての長い道のりの第一歩となりました。

選手としての実績は国内にとどまりません。若手時代から将来を嘱望され、U19日本代表に選ばれています。U19代表としてアジア大会や世界大会といった国際舞台でのプレー経験は、彼の選手としての幅を広げ、貴重な経験となりました。また、地域ラグビーの精鋭が集まる九州代表にも選ばれるなど、その実力は常に高いレベルで認められてきました。

宗像サニックスブルースで長年にわたり主力選手としてチームを支えた後、2022年には新たな挑戦の場として、ルリーロ福岡の選手スコッドに加わりました。ルリーロ福岡は、地域に根差した新しいラグビーチームとして注目されており、田代選手は経験豊富なベテランとして、チームの牽引役となることが期待されています。トップキュウシュウAリーグでの戦いを通じて、チームを更なる高みへと導くべく日々研鑽を積んでいます。

田代選手の活動は、選手としてのプレーだけに留まりません。将来を見据え、指導者としての道も歩み始めています。2023年1月には、韓国のコリアスーパーラグビーリーグに所属するポスコ建設へ、バックスコーチとして派遣される機会を得ました。海外のチームで指導経験を積むことは、彼のキャリアに新たな視点をもたらし、今後のラグビー界への貢献に繋がるでしょう。選手、そして指導者として、日本のラグビー、さらにはアジアのラグビーの発展に寄与する彼の今後の活躍が期待されます。

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