田坂八十八

田坂八十八

田坂八十八は、1892年（明治25年）に生まれ、1981年（昭和56年）に没した、日本の陸軍軍人です。最終階級は陸軍中将。

生涯

広島県出身の田坂は、1913年（大正2年）に陸軍士官学校を卒業。同年、歩兵少尉に任官され、軍人としてのキャリアをスタートさせました。

1939年（昭和14年）には盛岡陸軍予備士官学校生徒隊長に就任し、その後、歩兵大佐に昇進。翌年には歩兵第54連隊長として日中戦争に出征し、予南作戦などに参加しました。

1941年（昭和16年）には大阪陸軍幼年学校長に転任。1943年（昭和18年）には陸軍少将に進級し、歩兵第53旅団長として再び中国戦線へ赴任。済南に駐屯し、治安維持活動に従事しました。

太平洋戦争末期の1945年（昭和20年）1月には、独立混成第75旅団長として台湾に派遣され、新竹南方で防御準備を行いました。同年4月には陸軍中将に昇進し、第9師団長に親補され、終戦を迎えました。

戦後の1948年（昭和23年）には公職追放の仮指定を受けました。1981年3月、胃癌と老衰のため河内長野市の病院で死去しました。

軍歴

1913年（大正2年）：陸軍士官学校卒業
1913年（大正2年）：歩兵少尉に任官
1939年（昭和14年）：盛岡陸軍予備士官学校生徒隊長
1939年（昭和14年）：歩兵大佐に昇進
1940年（昭和15年）：歩兵第54連隊長
1941年（昭和16年）：大阪陸軍幼年学校長
1943年（昭和18年）：陸軍少将に進級、歩兵第53旅団長
1945年（昭和20年）：独立混成第75旅団長
1945年（昭和20年）：陸軍中将に進級、第9師団長

参考文献

福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
『現代物故者事典 1980〜1982』日外アソシエーツ、1983年。
外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

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