田島バイパス (国道289号)

田島バイパス（国道289号）

田島バイパスは、福島県南会津郡南会津町に位置する国道289号のバイパス道路です。会津田島駅周辺の市街地における交通混雑の緩和と、より良い市街地環境の形成を目的として建設されました。通過交通と生活交通を分離し、鉄道との平面交差を解消することで、安全で円滑な交通を確保しています。

概要

起点: 福島県南会津郡南会津町大字田島
終点: 福島県南会津郡南会津町大字永田
計画全長: 2.180 km
計画幅員: 25.0 m (車道部 6.5 m×2、歩道部 4.5 m×2、鎌倉崎松ノ下線以西は暫定2車線供用)

バイパスは会津線を挟んで市街地の北側に建設されました。国道289号の現道と国道121号宇都宮方面との分岐点から会津線を越えバイパスに至る159 mの区間は、都市計画道路鎌倉崎松ノ下線として整備され、2018年7月6日に国道289号の道路区域に編入されました。2022年12月24日に全線が開通し、地域住民の生活利便性の向上に大きく貢献しています。

沿革

1994年7月15日：都市計画決定
1995年度：事業化
2013年度：新大門橋を含む一部区間が暫定2車線で供用開始
2018年7月6日：都市計画道路鎌倉崎松ノ下線が国道289号として路線編入
2022年12月24日：全線開通
2023年10月31日：旧道区間を重用する国道121号がバイパス経由に経路変更。福島県道347号高陦田島線が路線延長され、鎌倉崎松ノ下線交点が終点となる。
2023年11月7日：国道289号旧道区間および鎌倉崎松ノ下線区間が国道289号の指定を外れ、鎌倉崎松ノ下線は国道121号、旧道区間は福島県道347号の単独区間となる。

接続路線

国道121号・国道289号（会津若松・白河方面）
国道121号（日光方面）
国道289号（新潟方面）・国道400号

道路施設

御蔵入大橋

全長: 196.6 m
主径間: 34.15 m
幅員: 6.5（11.75） m
形式: 6径間鋼連続鈑桁橋
竣工: 2003年（平成15年）
施工: IHIインフラシステム

阿賀川を渡る橋梁で、南会津町丹藤字上川原から永田字風下に位置します。橋上は上下計2車線で暫定供用されており、上り線側に幅員4.5 mの歩道が設置されています。メンテナンスコスト低減のため、桁部には耐候性鋼材が用いられています。総工費は6億500万円。

新大門橋

全長: 24.0 m
幅員: 6.5（12.0） m
形式: PC単純バイプレストレッシング中空床版桁橋
竣工: 2011年度（平成23年度）
施工: アドマック

田島字東荒井に位置し、大門川を渡ります。2020年現在、下り線側を用いた暫定2車線で供用されており、下り線側に幅員4.5 mの歩道が設置されています。田島バイパス整備に伴い、地域活力基盤創造事業として建設されました。総工費は1億8400万円。

関連項目

田島バイパス (国道400号)

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