会津田島駅

会津田島駅について

会津田島駅（あいづたじまえき）は、福島県南会津郡南会津町田島の西番場甲に位置する会津鉄道会津線の駅です。この駅は、南会津町の中心的な鉄道駅であり、周辺地域への交通の要所として重要な役割を果たしています。特に、駅を境にして中荒井方面は電化されている一方、田島高校前方面は非電化の区間となっています。

歴史的経緯

会津田島駅は1934年12月27日に国有鉄道会津線の一部として開業しました。1982年には貨物取扱が廃止され、その後1984年には荷物の取り扱いも終了しました。1987年には国鉄の分割民営化の結果、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅となりました。その後、会津鉄道に転換され、1990年には会津高原駅と当駅間の電化に伴い新しい駅舎が運用を始めました。

2002年には駅の機能が向上し、南会津地方の情報が集まる拠点として東北の駅百選に選ばれました。2012年にはハンガリー出身の職員が雇用され、話題になりました。さらに、2017年の特急「リバティ会津」の運行開始により、アクセスの便利さが大きく向上しました。

駅の構造

会津田島駅は、2面4線を持つ島式ホームの地上駅です。この駅は直営駅で、終日社員が配置されています。駅舎には「会津田島ふれあいステーションプラザ」が併設されており、地域交流の場ともなっています。また、駅名標には「祭化粧に祇園の灯」という記載があり、地域の文化を感じさせます。

ホームの構造については、1番線が頭端式ホームになっており、駅舎とは直結しています。3・4番線ホームへは踏切や跨線橋を利用してアクセスできます。架線が設置されているのは1・2番線だけです。かつては蒸気機関車が停車していたため、客の需要に応えるための様々な設備が整えられていましたが、現在はその跡地が車両基地として利用されています。

利用状況

2015年度には、1日あたり平均260人がこの駅を利用しており、地域の交通機関として重要な役割を果たしています。

周辺施設

会津田島駅周辺には、南会津町役場や警察署、文化施設、学校、医療機関など多くの公共施設があります。特に、南会津町文化ホールや図書館、保健センター等、地域住民にとって利用価値の高い施設が揃っています。また、交通の便も良く、国道121号や289号、400号など主要道路にも近いため、利便性が高いと言えます。

観光スポット

周辺には細井家資料館などの文化的施設も点在しており、観光客にも人気があります。地域の歴史や文化を知る絶好の機会です。

バス路線

会津田島駅は、地域のバス路線との接続点でもあり、会津バスや金子観光バスなどの定期路線が運行されています。特に、自然首都・只見号は定期運行されており、観光客などにとって便利な交通手段です。

まとめ

会津田島駅は、その歴史的背景や地域の機能から見ても、南会津町における交通の要所であり、多くの人々に利用されています。地域社会のニーズに応えるため進化し続けるこの駅は、今後も重要な役割を担っていくことでしょう。

もう一度検索