田川伸治

田川伸治：DEENのサウンドを支えたギタリストの軌跡

田川伸治は、1970年4月18日、広島県広島市生まれのミュージシャン、ギタリストである。ロックバンドDEENの主要メンバーとして、24年以上にわたってそのサウンドを支え、数々のヒット曲を世に送り出したことで知られる。

DEEN時代とソロ活動の両立

1993年、ビーイングに入社。その後、中原薫、柳原愛子、SO-FIなど、多くのアーティストのレコーディングに参加し、研鑽を積む。1994年1月8日、DEENに加入。5枚目のシングル「瞳そらさないで」でデビューを果たし、瞬く間に人気バンドの仲間入りを果たした。

DEENの活動と並行して、ソロ活動も積極的に展開。1997年にはオムニバスアルバム「Guitar Monster」に収録された「Mornin' Joy」でソロデビュー。その後、2001年にはソロ1stアルバム「A SURVIVED SCARECROW」、2004年にはソロ2ndアルバム「GLOBAL GROOVE」をリリースするなど、その才能を遺憾なく発揮した。

さらに、THE SONIC TRICKというバンドでもギタリストとして活動。2006年には同バンドの1stアルバム「SPARK」をリリースしている。DEEN在籍中は、池森秀一、山根公路と共に、バンドの楽曲制作の中核を担い、「LOVE FOREVER」「Brand New Wing」「千回恋心!」「ずっと伝えたかった I love you」など、数々のヒットシングルに貢献した。

DEEN脱退後、ソロ活動へ

2018年3月10日、DEENの東京・日本武道館公演をもって、24年間在籍したDEENを脱退。在籍期間は、途中加入メンバーの中でも最長だった。脱退後はソロ活動に専念し、同年12月19日には14年ぶりとなるソロ3rdアルバム「Singer」をリリース。2019年には東名阪ツアーを開催するなど、精力的な活動を展開した。

その後も、精力的に作品を発表し続けている。2020年にはニューアルバムのリリースと東名阪ツアーを予定していたものの、新型コロナウイルスの影響により延期。2023年にはグッデイ事務所を退所し独立。自主レーベルからニューアルバムを発売し、全国ツアーを開催するなど、第一線で活躍を続けている。

ギターとの出会い、そして音楽への道

田川伸治がギターを始めたのは中学時代。当初はファミコンを購入する予定のお年玉を、ギター購入に充てたという逸話を持つ。このことがきっかけとなり、ギターに傾倒していくことになる。中学卒業時には、中国地方で実力派ギタリストとして名を馳せるまでに成長した。

音楽の道を目指していたものの、両親からは猛反対されたという経験を持つ。しかし、その才能と情熱は揺るぎないものだった。デビュー前はギター講師として活動し、音楽の道を着実に歩みを進めていた。

多彩な一面

愛称は「巨匠」「田川さん」「田川君」「伸治君」など。かつては「ポン治」と呼ばれていたことも楽曲の中で語られている。

趣味嗜好としては、広島東洋カープの大ファンであり、ニコニコ生放送では元広島東洋カープの達川光男のものまねを披露したこともある。また、シアトル・マリナーズのイチローの大ファンでもある。

中学生時代は卓球部に所属し、県大会に出場するほどの腕前だったという意外な一面も持つ。兄が一人いる。

宇津本直紀加入後のDEENメンバーの中では唯一の70年代生まれであり、在籍時は最年少だった。

ディスコグラフィー

アルバム

田川伸治
A SURVIVED SCARECROW (2001/06/06)
GLOBAL GROOVE (2004/04/28)
Singer（2018/12/19）
TWENTY TO LOVE (2020/4/15)
GET OVER IT (2021/3/31)
SYNTHETIC ANALYSIS (2021/3/31)
PASSIONATE LOVE (2022/4/6)
SIMILE (2023/3/21)
THE SONIC TRICK
SPARK(2006/7/26)

オムニバスアルバム

Guitar Monster Vol.1 (1997/09/13) - (M-7:Mornin' Joy)

継続する音楽活動

DEEN脱退後も、ソロアーティストとして精力的に活動を続ける田川伸治。その才能と情熱は、これからも多くの音楽ファンを魅了し続けるだろう。彼の今後の活動から目が離せない。

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