田所勇二は、
1962年11月6日生まれ、
茨城県出身の
柔道選手です。身長178cm、78kg級で活躍しました。
経歴
多賀高校時代、田所は
寝技の名手として知られる
柏崎克彦から徹底的な指導を受け、
寝技を得意としました。高校3年時には、新人体重別71kg級で3位に入賞しました。
東海大学に進学後、1年時から新人体重別78kg級で2連覇を達成。さらに、2年時からは優勝大会で3連覇を果たすなど、その実力を開花させました。3年時には、正力国際で優勝を飾るなど、国際舞台でも活躍しました。
4年時の正力国際では、71kg級に出場し、決勝で日体大1年の
古賀元博と対戦。古賀の
一本背負投で効果を取られ苦戦するも、終了間際に田所が得意の
腕挫十字固を極めました。審判が一本を宣告しましたが、それは試合終了後の動作と判断され、結果として2位に終わりました。しかし、同年のハンガリー国際では見事優勝を果たしました。
大学卒業後、田所は上郷高校の教員となります。1987年の講道館杯と体重別78kg級では、それぞれ3位に入賞。1991年の講道館杯では、決勝で
明治大学4年の
吉田秀彦に内股で技ありを奪われ2位。体重別でも3位となりました。翌1992年の講道館杯では、決勝で
綜合警備保障の高波善行に効果で敗れ、2年連続で2位に甘んじる結果となりました。1993年の講道館杯では3位となっています。
1994年の講道館杯初戦では、バルセロナオリンピック71kg級金メダリストである
古賀稔彦と対戦。田所は
腕挫十字固を仕掛けましたが、古賀が田所を持ち上げて「待て」がかかりました。しかし、審判の声が聞こえなかったとして技を継続したため、反則負けとなりました。
引退後、田所は
ボディビルとサーフィンという新たな分野に挑戦し、活躍の場を広げました。
戦績
1980年 - 新人体重別 3位(71kg級)
78kg級での戦績
1981年 - 新人体重別 優勝
1982年 - 優勝大会 優勝
1982年 - 新人体重別 優勝
1983年 - 優勝大会 優勝
1984年 - 正力国際 優勝
1984年 - 優勝大会 優勝
71kg級での戦績
1985年 - 正力国際 2位
1985年 - ハンガリー国際 優勝
1985年 - チェコ国際 3位
78kg級での戦績
1987年 - 講道館杯 3位
1987年 - 体重別 3位
1991年 - 講道館杯 2位
1991年 - 体重別 3位
1992年 - 講道館杯 2位
1993年 - 講道館杯 3位
(出典: JudoInside.com)
脚注
外部リンク
*
田所勇二 - JudoInside.com のプロフィール(英語)