田所秀孝

田所秀孝のプロフィールと経歴

田所秀孝（たどころ ひでたか）は、日本の競馬界で著名な騎手及び調教師であり、1950年10月31日に誕生しました。彼は日本中央競馬会（JRA）に所属し、特に栗東トレーニングセンターで活躍したことで知られています。彼の家族には、父の田所秀雄元調教師や伯父の田所稔元調教師、さらに従兄弟の夫である田所清広元調教師がいるなど、競馬の世界で長い伝統を持つ家庭に生まれました。

来歴

田所は1966年4月に、父の経営する厩舎の騎手候補生となり、競馬の世界に足を踏み入れました。その後、1969年に東京の中村広厩舎に移籍し、1971年に騎手免許を取得してデビューを果たします。デビュー戦では11着に終わりましたが、すぐに才能を発揮し、初勝利を1971年5月15日にスガワシで挙げることに成功しました。

また、1971年11月6日のレースではタマワイチに騎乗して、無投票の単勝馬券となる特異な状況の中で勝利を収めます。このレースは、以降中央競馬での特払いの先駆けとなりました。

1977年には、父の栗東厩舎に戻り、翌年の1978年には阪神4歳牝馬特別にてサンエムジョオーで重賞初勝利を収めます。その後も彼は数々の名馬を騎乗し、1995年には調教師免許を取得して騎手を引退しました。

騎手としての成績

騎手としての田所の成績は、JRA通算4152戦292勝（重賞3勝を含む）に及びます。彼は1978年の阪神4歳牝馬特別での勝利を皮切りに、多くの重賞レースでの経験を積みました。」

調教師としてのキャリア

騎手引退後、田所は1996年1月に厩舎を開業し、初出走となったレースでヤクモアゲインが4着に入るも、15戦目で初勝利を挙げることとなります。さらに、1998年にはアーリントンカップでダブリンライオンが勝利し、これが彼の調教師としてのJRA重賞初勝利に繋がりました。2007年には函館記念でエリモハリアーが3連覇を達成し、彼の調教師としての実力が証明されました。

また、2018年には中山大障害をニホンピロバロンで制し、J・GⅠ初勝利を果たします。

引退とその後

2021年2月28日には定年により調教師としてのキャリアを終え、同年6月20日からJRA裁定委員会の外部委員に任命され、競馬界への貢献を続けています。人生を通じて多くの名馬に関与し、競馬界の発展に寄与した彼の情熱と努力は、多くのファンや関係者に記憶されることでしょう。

主な騎乗馬と管理馬

田所はこれまでにサンエムジョオーやアンバーライオン、サムソンビッグなど、数々の名馬に騎乗しました。また、調教師としても、ダブリンライオンやエリモハリアー、ニホンピロバロンなど、多くの名馬を育て上げてきました。これらの実績は、彼の名声をさらに高め、多くの競馬ファンに愛され続けています。

田所秀孝は、彼自身の努力と才能によって多くの成功を収め、競馬界に永続的な影響を与えた人物です。

もう一度検索