田端八十吉

田端八十吉（たばた やそきち）は、1885年（明治18年）3月17日に広島県で生まれ、1968年（昭和43年）8月20日に亡くなった、大日本帝国陸軍の軍人です。最終階級は陸軍少将でした。

経歴

田端八十吉は陸軍士官学校第17期を卒業後、順調に昇進を重ねました。1922年（大正11年）8月15日に陸軍歩兵少佐に、1926年（大正15年）8月6日には陸軍歩兵中佐に進級しました。

1930年（昭和5年）には歩兵第70連隊附となり、神戸商業大学および神戸商業大学附属商学専門部で勤務しました。この時期には、軍人としての職務に加え、教育機関での活動も行っていたことがわかります。1932年（昭和7年）には陸軍歩兵大佐に進級し、第4師団司令部附となりました。

1933年（昭和8年）には、東京陸軍幼年学校附となり、その後、8月1日に東京陸軍幼年学校訓育部長に就任しました。幼年学校では、将来の陸軍将校を育成する重要な役割を担いました。

1934年（昭和9年）8月には、歩兵第50連隊長に就任し、部隊を指揮する立場となりました。1937年（昭和12年）3月1日に陸軍少将に進級しましたが、同日付けで待命となり、3月29日には予備役に編入されました。

太平洋戦争末期の1945年（昭和20年）4月1日には召集を受け、広島陸軍幼年学校長に就任しました。終戦までこの職を務め、後進の育成に尽力しました。

戦後の1947年（昭和22年）11月28日には、公職追放の仮指定を受けました。これは、戦時中の軍歴が問題視されたことによる措置でした。

栄典

田端八十吉は、その軍人としての功績により、以下の勲章を授与されています。

1940年（昭和15年）8月15日 - 紀元二千六百年祝典記念章
1943年（昭和18年）10月9日 - 勲二等瑞宝章

まとめ

田端八十吉は、大日本帝国陸軍において、様々な役職を歴任した軍人でした。教育者としての側面もあり、幼年学校での勤務は彼のキャリアにおいて重要な位置を占めています。戦後、公職追放の対象となりましたが、その軍人としての功績は、勲章からも伺い知ることができます。

もう一度検索