田辺勝

田辺勝

田辺勝（たなべ まさる、1972年12月16日 - ）は、高知県出身の柔道選手、指導者。現役時代は86kg級で活躍し、現在は日本体育大学教授、及び同大学男子柔道部監督を務める。

経歴

小学校1年生で柔道を始めた田辺は、中学3年時に全国中学校大会78kg級で3位入賞を果たす。高校進学を機に上京し、柔道の強豪として知られる講道学舎で研鑽を積む。高校2年時には、インターハイ軽重量級で優勝。その勢いのまま、高校選手権無差別級では、86kg級の体格ながら重量級の真喜志慶治を破り、見事優勝を飾った。さらに、高校選手権では世田谷学園高校の団体戦優勝にも大きく貢献し、2冠を達成した。

日本体育大学に進学後、大学2年時には世界ジュニア柔道選手権大会で優勝。将来を嘱望された。しかし、当時の86kg級は、吉田秀彦、中村佳央、岡田弘隆といった強豪選手がひしめく激戦区であり、シニアの大会では常に上位に食い込むものの、なかなか優勝には手が届かなかった。社会人となってからも、国内外の大会で安定した成績を残したが、日本代表に選出されることはなかった。

引退後は、日本体育大学の准教授として教鞭を執る傍ら、2008年からは全日本女子代表のコーチも務めた。2013年2月には、体罰問題で監督を辞任した警視庁の園田隆二の後を受け、監督代行に就任。しかし、次期監督への就任が予定されていた3月、辞任した園田との関係を疑う声が実業団や大学の指導者から多く上がり、起用は見送られることとなった。

同年11月、日本体育大学柔道部の監督に就任し、現在に至る。

主な戦績

1987年 - 全国中学校柔道大会 3位
1989年 - インターハイ 優勝
1990年 - 全国高等学校柔道選手権大会 優勝
1991年 - 講道館杯 2位
1992年 - 世界ジュニア柔道選手権大会 優勝
1992年 - 嘉納杯 3位
1993年 - ドイツ国際 優勝
1993年 - 全日本学生柔道体重別選手権大会 優勝
1994年 - 正力国際 2位
1994年 - ワールドカップ国別団体選手権大会 3位
1994年 - 嘉納杯 3位
1995年 - 環太平洋柔道選手権大会 優勝
1995年 - ユニバーシアード 優勝
1995年 - アジア柔道選手権大会 3位
1995年 - 講道館杯 優勝
1996年 - フランス国際 2位
1996年 - 選抜体重別 2位
1996年 - 講道館杯 2位
1997年 - フランス国際 3位
1998年 - ワールドカップ国別団体選手権大会 優勝
1999年 - フランス国際 2位
1999年 - アジア柔道選手権大会 2位

外部リンク

* 田辺勝 - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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