田辺南部白浜海岸県立自然公園

田辺南部白浜海岸県立自然公園

田辺南部白浜海岸県立自然公園は、かつて和歌山県の中部に位置していた県立自然公園です。1954年7月6日に田辺南部海岸県立自然公園として指定され、その区域は田辺市、みなべ町、白浜町に及び、総面積は992ヘクタールに達していました。この公園は、豊かな自然と美しい景観を保護し、人々に親しまれてきました。

歴史

2009年4月28日、和歌山県立自然公園の抜本的な見直しに伴い、公園の名称が田辺南部白浜海岸県立自然公園に変更されました。この際、公園の面積は848ヘクタールに縮小されました。しかし、その美しい自然は変わらず、多くの人々を魅了し続けました。

2015年9月24日、田辺南部白浜海岸県立自然公園は、熊野枯木灘海岸県立自然公園とともに吉野熊野国立公園に編入される形で、県立自然公園としての役割を終えました。これにより、この地域はより広域的な視点から自然保護が図られることとなりました。

見所

田辺南部白浜海岸県立自然公園には、数々の見所がありました。

奇絶峡：美しい渓谷美が楽しめる場所として知られていました。
千里の浜：本州有数のアカウミガメの産卵地として、貴重な自然が残されていました。
天神崎：ナショナルトラスト運動によって保護された景勝地で、美しい海岸線が広がっていました。外山八郎氏によるナショナルトラスト運動は、この場所の自然を守る上で重要な役割を果たしました。
ひき岩群：海岸にそそり立つ奇岩群は、自然の造形美を象徴するものでした。

これらの見所は、現在もその美しさを保ち、訪れる人々を魅了しています。

関連市町

田辺南部白浜海岸県立自然公園は、以下の市町にまたがっていました。

田辺市
日高郡みなべ町
西牟婁郡白浜町

これらの市町は、公園の自然環境を維持・管理する上で重要な役割を担っていました。

典拠

和歌山県公式サイト
環境省公式サイト

関連項目

県立自然公園

この公園は、かつて県立自然公園として、和歌山県の豊かな自然を象徴する場所でした。現在は吉野熊野国立公園の一部として、より広域的な保護のもと、その美しい自然が守られています。

もう一度検索