概要
甲賀市コミュニティバスは、
滋賀県甲賀市全域を網羅する
コミュニティバスです。JR
草津線、
信楽高原鐵道信楽線、
近江鉄道本線の主要駅を中心に、市内各地を結ぶ路線が展開されています。
2004年の市町村合併以前から運行されていた旧町の路線を多く継承しており、近年は一部路線がデマンドバス(コミタク)に移行するなど、時代の変化に対応した運営が行われています。一部路線は西日本JRバスの路線代替も担っています。また、
湖南市、
大津市、
草津市など市外への路線も存在し、
鉄道駅との連携も良好です。
運賃・乗車券
運賃体系は路線によって異なります。「南草津土山線」は他の路線とは異なる独自の運賃体系を採用しています。
南草津土山線:
大人(中学生以上)500円、小人(小学生以下)250円(全区間共通)
1日乗車券、他の路線の定期券は使用不可
専用定期券あり(通勤・通学定期、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月)
その他路線:
市内区間:大人250円、小人130円
市外区間:大人300円、小人150円
コミタク(デマンドバス)も同額
定期券あり(通勤・通学定期、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月)※南草津土山線は使用不可
回数券あり(15枚綴り)
障害者割引あり(各種
障害者手帳提示で運賃半額)
乗車券:
甲賀市コミュニティバスフリー乗車券(南草津土山線を除く路線とコミタクが1日乗り放題)
SKRコミバス共通フリー乗車券(南草津土山線を除く路線、コミタク、
信楽高原鐵道全線が1日乗り放題)
路線
甲賀市コミュニティバスは、水口地区、土山地区、甲賀地区、甲南地区、信楽地区の5地区に路線が分かれています。以下、主要路線の概要を示します。(停留所の表記は簡略化しています)
水口地区(運行:滋賀バス)
八田線(A1): 貴生川駅~八田口・八田・下田方面。複数の経路と発着地が存在します。
広野台線(A2): 三雲駅~広野台~
貴生川駅方面。区間便が多数存在し、運行経路は複雑です。
和野・中畑線(A3): 貴生川駅~和野・嶬峨・上真海・水口東高校方面。便によって経由地が大きく異なります。
三雲・市役所線(A4): 三雲駅~綾野天満宮・
甲賀市役所・水口東高校方面。快速便と各停便が存在。
みなくちデマンドバス: 幸ヶ平~綾野方面。デマンドバスのため、予約が必要です。
土山地区(運行:シガ・エージェントシステム)
土山本線(B1): 貴生川駅~田村神社方面。複数の経路が存在し、田村神社以遠は乗り継ぎとなる便が多いです。
土山甲賀病院直通便(B2): 田村神社~甲賀病院方面。一部便は
貴生川駅まで延長運行。
南草津土山線(B3): 南草津駅~田村神社方面。ワゴン車運行。
大河原線(B4): 近江土山~大河原方面。運行日や経路に注意が必要です。
甲南線(B5): 近江土山~寺庄駅方面。
末田・大野小学校線(B6): 末田地区・大野小学校を巡回。小学生の通学路線のため、学休日は運休。
山内巡回線(B7): 山内・黒川地区を巡回。
大澤・土山北巡回線(B8): 大澤・瀬音・青土地区を巡回。
おおのデマンドバス: 大野地区を運行するデマンドバス。
甲賀地区(運行:滋賀バス)
大原線(C1): 大原地区を循環。複数の経路と発着地が存在します。
佐山線(C2): 寺庄駅~近江土山方面。甲賀駅北口まで延長運行する便もあります。
油日線(C3): 甲賀駅北口~油日駅・青野方面を循環。複数の経路が存在します。
広域水口線(G1): 甲賀病院~甲賀駅北口方面。
甲南地区(運行:滋賀バス)
希望ケ丘・水口線(E1): 貴生川駅~綾野方面。南センターを基点とする路線。
環状線(E2): 甲南病院を基点とする循環路線。
池田中部小学校線(E3): 池田地区の通学路線。
甲南工業団地線(E4): 寺庄駅~甲南工業団地方面。通勤路線。
信楽地区(運行:滋賀バス)
朝宮線(F1): 信楽駅~朝宮~宮尻方面。
大津市内まで延伸する便あり。
多羅尾線(F2): 信楽駅~多羅尾方面。
田代・畑・陶芸の森巡回線(F3): 信楽駅を基点とした循環路線。
雲井国道線(F4): 信楽駅~
雲井駅方面。
帝産湖南交通廃止路線代替バスも兼務。
廃止路線
2024年4月1日の
ダイヤ改正で、いくつかの路線が廃止または統合されました。
水口地区:貴生川・甲賀病院線(A5)、柏木巡回線(A6)、貴生川巡回線(A7)
* 甲南地区:寺庄-甲南-甲賀病院線(E3)、甲賀駅-甲賀病院直通便(C4)
コミタク(デマンドバス)
予約制のデマンドバス「コミタク」が各地区で運行されています。
車両
様々なメーカーのバスやタクシー車両が運行に使用されています。
その他
2022年の内貴橋工事による迂回運行など、運行状況の変化についても記載しています。