信楽駅

信楽駅について

信楽駅（しがらきえき）は、滋賀県甲賀市信楽町長野に位置する、信楽高原鐵道信楽線の終着駅です。この駅は、陶芸で有名な旧信楽町の中心にあり、地域の文化や歴史を感じることができます。また、駅の近くには多くの陶芸関連の店舗や施設があります。

歴史

信楽駅は、1933年5月8日に国有鉄道信楽線が貴生川駅から開業し、初めてこの地に鉄道が敷かれました。しかし、1943年には不要不急線として営業が休止され、その後1947年に営業が再開されました。1982年には貨物取扱を廃止し、1987年には国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となりましたが、その後すぐに信楽高原鐵道の駅としての役割を担うことになりました。

1991年には、駅発の列車同士が正面衝突する事故が発生し、この事故は信号トラブルが一因とされています。また、この事故以降も駅は信号機を唯一使用している駅となり、その安全性が求められるようになりました。

駅構造

信楽駅は地上駅で、2つの相対式ホームを有しています。旅客の乗降は駅舎側のホームのみで行われ、反対側のホームには約100体の狸の置物が置かれています。これは、信楽町における狸の伝説とも関連があり、観光客にも人気のスポットとなっています。また、以前はSKR200形の気動車が留置されていましたが、現在は主に夜間の停泊に利用されています。

利用状況

まれに運行される列車には、陶芸の森や周辺の観光地へ向かう路線もあり、訪れる人々にとって非常に便利です。

駅周辺

信楽駅の西側には多くの陶芸関連の店舗が並び、観光客にとっての見どころがたくさんあります。東側には小さな集落が広がっており、大日寺と呼ばれる寺院も存在します。旧信楽町の中心にあるこの駅は、陶芸の町として知名度を持ち、多くの人が訪れる場所となっています。

バス路線

駅舎の前には「信楽駅」停留所があり、ここからコミュニティバスの各路線が発着しています。例えば、甲賀市コミュニティバスの朝宮線は、大津市内にも乗り入れる便があるため、周辺へのアクセスも良好です。また、デマンドタクシーを利用する際は事前に予約が必要ですが、便利な移動手段として利用されています。

その他

信楽駅は2002年に「近畿の駅百選」に選定されており、その魅力が全国に広がっています。駅舎内には1991年の列車衝突事故に関する展示コーナーもあり、事故を忘れぬようにする取り組みが行われています。このように、信楽駅はただの交通手段にとどまらず、地域の文化や歴史を深く知るための重要な場所となっています。

隣接する玉桂寺前駅とともに、信楽高原鐵道の魅力をさらに引き立てています。

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