畠山政久

畠山政久（はたけやま まさひさ）

畠山政久は、室町時代後期に生きた武士であり、その生涯は畠山氏の家督争いに翻弄されました。本姓は源氏、通称は弥三郎、義富とも呼ばれますが、畠山弥三郎の名で知られています。

生涯

政久は畠山持富の長男として生まれました。弟に政長、従兄に義就がいます。彼の父である持富は、伯父である畠山持国に実子がなかったため、後継者となっていました。しかし、文安5年（1448年）に持国の庶子である義就に跡目が変更され、持富は失意のうちに宝徳4年（1452年）に亡くなります。この跡目変更に一部の家臣団が反発し、政久を擁立する陰謀が享徳3年（1454年）4月に発覚しました。

持国によって排斥された政久は、細川勝元に匿われ、同年8月に反撃を開始。持国を隠居に追い込み、義就を伊賀国へと追放しました。しかし、同年12月には、8代将軍・足利義政の支持を得た義就が上洛し、政久は再び流浪の身となります。翌年には持国が死去し、義就が畠山氏の当主となりました。

義就は大和国への勢力拡大を図り、度々義政の命令と称して家臣を派遣したり、家臣が大和の所領を横領したりしたため、義政の信頼を失いました。その結果、勝元の支援を受けた政久は、長禄3年（1459年）7月23日に赦免されることとなります。しかし、赦免後間もなく、政久は死去しました。

政久には後継者がいなかったため、遊佐長直や神保長誠らは弟の政長を擁立し、義就との家督争いを継続しました。この争いが、後の応仁の乱のきっかけとなったとされています。

畠山氏のお家騒動と応仁の乱

畠山氏の家督を巡る争いは、室町幕府の権力構造にも深く影響を与え、応仁の乱へと発展する要因の一つとなりました。畠山政久の短い生涯は、室町時代の政治的混乱を象徴するものと言えるでしょう。

まとめ

畠山政久は、室町時代の武士であり、畠山氏の家督争いに巻き込まれました。彼の生涯は、室町時代の政治的混乱を反映しており、その後の応仁の乱へと繋がる一因となりました。

参考資料

* (実際の参考文献をここに記載してください)

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