白山浦 (新潟市)

白山浦（はくさんうら）

白山浦は、新潟県新潟市中央区に位置する町字で、現行行政地名としては白山浦一丁目および白山浦二丁目が設定されています。住居表示は実施されておらず、郵便番号は951-8131です。

概要

明治29年（1896年）から現代に至るまで使われている町名であり、現在は一丁目と二丁目によって構成されています。この地域の成立は、明治20年（1887年）に新潟区へ編入された旧・西鳥屋野島の一部に遡ります。町名の「白山浦」は、地域を守る鎮守の神である白山神社の裏手に広がるかつての湿地帯に由来すると伝えられています。

地理的には、東日本旅客鉄道（JR東日本）越後線の線路より北側、そして広大な白山公園の北西方面に広がる一帯を指しています。この地域には、新潟県立新潟商業高等学校をはじめとする教育機関が立地しており、文教地区としての側面も持ち合わせています。また、町域の南部には、新潟県道164号白山停車場女池線や、通称「はくさん通り」あるいは「旧電車通り」として知られる新潟市道中央2-156号線といった主要な道路が東西方向へ延びており、地域の交通の要衝となっています。

周囲は複数の町字と隣接しており、具体的には北から時計回りに学校町通、一番堀通町、川岸町、関屋新町通、関屋田町、関屋下川原町といった地域と境を接しています。

歴史

白山浦の歴史は、その前身である西鳥屋野島が新潟区に編入された明治20年（1887年）に始まります。その後、明治22年（1889年）4月1日に新潟区の市制施行に伴い、正式に新潟市の町丁の一つとなりました。現代においては、平成19年（2007年）4月1日の新潟市の政令指定都市移行により、中央区の一部を構成する町丁となっています。

地域特性と主な施設

白山浦一丁目

白山浦一丁目は、一番町通りの北西側、そして川岸町1丁目の北側に位置しています。このエリアには、教育機関として新潟市立鏡淵小学校があり、子どもたちの学びの場となっています。また、メディア関連では読売新聞の新潟支局が拠点を置いています。飲食店としては、地元で知られる「ピーア軒」などが営業しています。

白山浦二丁目

白山浦二丁目は、JR越後線の北側に広がり、特に白山駅の北口周辺に位置するエリアです。教育機関としては、新潟県立新潟商業高等学校がこの地にあり、多くの高校生が学んでいます。治安維持の拠点としては、新潟中央警察署の白山駅前交番が設置されており、地域住民の安全を守っています。日用品の購入が可能な商業施設としては、ファミリードラッグ白山駅前店やセブンイレブン新潟白山駅前店などがあります。かつてはセーブオン白山浦二丁目店も存在しました。その他、新潟県保健衛生センターの本館といった公共施設も立地しており、地域の生活を支えています。

過去には、新潟県立船江高等学校や新潟市役所の白山浦庁舎などがこの地に存在していましたが、現在は移転あるいは廃止されています。

交通

白山浦地域は交通の便が比較的良好です。

鉄道

町域の南端に位置するJR東日本越後線の白山駅が最寄りの鉄道駅となります。これにより、新潟市内の各方面や隣接する市町村へのアクセスが可能です。

道路

主要幹線道路としては、地域近傍を国道116号が通過しています。また、地域内を新潟県道164号白山停車場女池線や、通称「はくさん通り」「旧電車通り」が東西に走っており、地域内の移動や近隣地域へのアクセスを容易にしています。

バス

新潟交通による路線バスや、基幹バスシステムであるBRT萬代橋ラインが運行されており、地域内に白山浦、白山駅前、高校通といった複数のバス停留所が設置されています。これにより、公共交通機関を利用した移動手段も確保されています。

白山浦は、かつての湿地に由来する地名を持ちつつ、歴史の変遷を経て、現代では教育機関、公共施設、商業施設が集積する、交通利便性の高い住宅・商業地域として発展しています。JR白山駅や主要道路が近く、日常生活に必要な施設が揃っていることから、生活しやすいエリアとして多くの人々に選ばれています。

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