白峯神宮

白峯神宮について

白峯神宮は、京都市上京区に位置する神社で、崇徳天皇と淳仁天皇を祀っています。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社となっています。この神社の歴史は、悲運の最期を遂げた二人の天皇を慰霊するために始まりました。

歴史

白峯神宮の創建には、深い歴史的背景があります。保元の乱で敗れ、讃岐国に流された崇徳上皇は、その地で崩御しました。その後、天変地異が相次いだことから、上皇の祟りであると恐れられ、上皇の菩提を弔うために、法華堂（現在の頓証寺殿）が建立されました。幕末には、孝明天皇が異郷で祀られている崇徳上皇の霊を慰めるため、その神霊を京都に移すことを命じました。孝明天皇の崩御後、明治天皇がその遺志を継ぎ、慶応4年に白峯宮が創建され、上皇の御霊が京都に迎えられました。その後、藤原仲麻呂の乱で淡路国に配流され、その地で崩御した淳仁天皇も合祀され、官幣中社となりました。昭和15年には官幣大社に昇格し、白峯神宮と改称されました。

概要

白峯神宮は、蹴鞠の宗家であった飛鳥井家の屋敷跡に建てられています。境内にある地主社には、蹴鞠の守護神である精大明神が祀られており、現在では球技全般、特にサッカーをはじめとするスポーツの守護神として信仰されています。多くのスポーツ関係者が参拝に訪れ、社殿前にはサッカーやバレー[[ボール]]の日本代表チーム、Jリーグの選手などから奉納されたボールが飾られています。毎年春と夏には、白峯神宮で蹴鞠保存会による蹴鞠が奉納され、多くの人々を魅了しています。

境内

白峯神宮の境内には、本殿、拝殿のほか、地主社、伴緒社、潜龍社などの摂社・末社があります。地主社には、精大明神、柊大明神、今宮大神、白峯天神、糸元大明神が祀られています。伴緒社には、源為義と源為朝が祀られ、武道や弓道の上達を祈願する人々が訪れます。潜龍社には、三柱の龍神が祀られており、ここの井戸水を飲むと悪縁が断たれるとされています。

文化財

白峯神宮には、多くの文化財が存在します。特に有名なのは、絹本著色崇徳上皇像で、鎌倉時代に作られたとされています。また、境内にある小賀玉の木は、樹齢800年を誇り、京都市指定天然記念物となっています。

祭事

白峯神宮では、年間を通して様々な祭事が行われます。主なものとしては、節分祭、春季例大祭、夏越大祓祭、精大明神例祭、秋季例大祭、新嘗祭などがあります。特に、春季例大祭と精大明神例祭では、蹴鞠の奉納が行われます。また、精大明神例祭では、小町踊りも奉納されます。この小町踊りは、元禄時代に起源を持つ少女の踊りで、一度途絶えたものの、後に復活しました。

アクセス

白峯神宮へのアクセスは、京都市営地下鉄の今出川駅から徒歩4分、または京都市営バスの堀川今出川停留所から徒歩1分です。多くの人々が、その歴史と文化に触れるために、この神社を訪れます。

年間の主な行事

2月節分 節分祭（鬼遣い豆まき神事） 15:00 神符守札焼納神事 柊大明神例祭 16:00
3月16日 交通安全祈願祭
4月14日 春季例大祭 淳仁天皇祭（蹴鞠奉納） 10:30
5月 5日 子供の日 武道奨励繁栄祭・古武道奉納報告祭 9:00 11:00
6月30日 夏越大祓祭（茅の輪くぐり）
7月 7日 精大明神例祭(七夕祭・山城舞楽・蹴鞠 14:00 ・小町踊り奉納奉告祭） 16:30
9月21日 秋季例大祭 崇徳天皇祭（薪能） 11:00
10月吉日 観月祭・献燈講大祭(望月の日)（管絃・舞楽） 18:00
11月15日 伴緒社祭(御弓神事)七五三詣
11月23日 新嘗祭（日供講大祭・献茶式・潜龍大明神祭・御火焚祭）

白峯神宮は、歴史と文化、そしてスポーツの神様として、多くの人々に親しまれています。

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