白木義一郎

白木義一郎の略歴と業績

白木義一郎（しらき ぎいちろう）は、1919年9月20日に生まれ、2004年1月25日に亡くなった日本のプロ野球選手および政治家です。彼は日本プロ野球界から国会議員に転身した初の人物として知られています。また、創価学会においても重要な役割を果たし、初代大阪支部長と初代関西総支部長を歴任しました。

白木は池田大作の妻の従兄弟でもあり、その影響でのちに政治の世界に足を踏み入れました。彼は池田の著書『人間革命』に登場する「春木征一郎」のモデルでもあることが知られています。

野球選手としての歩み

白木は1937年に慶應義塾商工学校野球部のエースとして名を馳せ、春の選抜と夏の全国大会に連続出場しました。甲子園では強豪中京商業と再度対戦し、惜敗したものの、その才能は広く知られるようになりました。慶應義塾大学に進学後もエースピッチャーとして活躍し、27試合で10勝を挙げる成績を残しましたが、1941年に応召されることとなります。

戦後の1946年にセネタースに入団し、彼のキャリアは本格化します。初登板での完封勝利を飾り、その年に最多勝利を獲得しました。1947年には最優秀防御率のタイトルも手に入れましたが、サヨナラ負けが多いシーズンとなり、9回もサヨナラ負けを喫してNPB新記録を作ることになりました。彼のピッチングスタイルは制球力に優れ、巧みな配球によって多くの打者を封じ込めました。

1950年には74イニング連続無四死球を達成するなど、その記録は当時の日本プロ野球界においても特筆に値するものでした。しかし、彼の球歴には監督との確執や様々な問題も影を落とし、1952年に引退することになります。

政治家としての経歴

白木は1956年の第4回参議院議員通常選挙で創価学会系無所属として当選し、その後連続4回当選を果たします。この選挙は創価学会が初めて参議院に進出した重要なものでした。次第に党の要職を歴任し、1964年には公明党結成に参加し、後に副書記長や中央統制委員長に就任しました。彼は政治の場でも重要な役割を果たし、数々の議題に取り組みながら、精神的な指導力を発揮しました。

まとめ

白木義一郎は、野球選手としての輝かしい成績に加え、政治家としても数十年にわたる活動を展開しました。彼の生涯は、スポーツと政治の両面で影響を与え続け、多くの人々に刻まれています。彼は2004年1月25日に腎不全のため84歳で亡くなりましたが、その業績は今もなお評価されています。歴史に名を刻んだ彼の活動は、後世に受け継がれていくでしょう。

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