白洪淅

白洪淅（ベク・ホンソク、백홍석、1986年8月13日 - ）は、韓国ソウル市出身の囲碁棋士です。権甲龍八段門下で、韓国棋院に所属し、九段の段位を有しています。その卓越した棋力で、数々のタイトルを獲得し、国際棋戦でも目覚ましい活躍を見せています。

プロ入りと初期の活躍

2001年にプロ入りを果たした白洪淅は、2004年には韓国囲碁リーグに出場し、三段へと昇段。2005年には三星火災杯に出場するなど、着実に実績を積み重ねました。2006年には、SKガス杯新鋭プロ十傑戦で初優勝を飾り、三星火災杯でもベスト4に進出。この年、54勝16敗という高い勝率を記録し、囲碁大賞勝率賞と新鋭棋士賞を受賞しました。その勢いは止まらず、2007年には十段戦で決勝に進出するなど、若手棋士としてその名を轟かせました。

国際棋戦での飛躍

2012年、白洪淅はBCカード杯世界囲碁選手権で党毅飛を破り、念願の国際棋戦初優勝を達成しました。同年には、テレビ囲碁アジア選手権戦でも優勝を果たし、国際舞台での実力を証明しました。また、百霊愛透杯や三星火災杯でもベスト16に進出するなど、安定した強さを見せました。

その他の棋戦での活躍

国内棋戦では、2007年と2009年に圓益杯十段戦で準優勝、2007年にBCカード杯新人王戦とオスラムコリア杯新鋭連勝最強戦で準優勝を記録しました。2008年には棋聖戦で挑戦者となり、KBS杯バドゥク王戦では2011年と2012年に準優勝。名人戦でも2011年から2012年にかけて連続で準優勝を飾るなど、数々の棋戦で上位入賞を果たしています。韓国囲碁リーグでも各チームで活躍し、チームの勝利に貢献しました。

棋風と対戦成績

白洪淅は、卓越した終盤力と冷静な判断力を持ち合わせており、李世乭とは2011年時点で6勝3敗と相性が良いとされています。また、中国の囲碁リーグにも参戦し、国際的な経験も豊富です。これらの経験を通じて、白洪淅は更なる成長を遂げ、韓国囲碁界を代表する棋士の一人として、その存在感を示しています。

タイトル歴

BCカード杯世界囲碁選手権 (2012年)
テレビ囲碁アジア選手権戦 (2012年)
SKガス杯新鋭プロ十傑戦 (2006年)

その他の棋歴

国際棋戦
テレビ囲碁アジア選手権戦 準優勝 (2011年)
三星火災杯世界オープン戦 ベスト4 (2006年)
ワールドマインドスポーツゲームズ 決勝トーナメント進出 (2008年)
国内棋戦
圓益杯十段戦 準優勝 (2007年, 2009年)
BCカード杯新人王戦 準優勝 (2007年)
オスラムコリア杯新鋭連勝最強戦 準優勝 (2007年)
棋聖戦 挑戦者 (2008年)
KBS杯バドゥク王戦 準優勝 (2011, 2012年)
名人戦 準優勝 (2011-12年)
韓国囲碁リーグ
2004年 (ボハエ): 5勝2敗
2005年 (第一火災): 3勝4敗
2007年 (蔚山デ−アチェ): 9勝5敗
2008年 (蔚山デ−アチェ): 7勝7敗
2009年 (仁川Batoo): 8勝4敗
2010年 (ポスコICT): 7勝9敗
2011年 (ポスコLED): 7勝6敗
2012年 (新安天日塩): 9勝7敗
中国囲棋乙級リーグ
2011年 (杭州囲棋学校): 3勝4敗
2012年 (德州長河永和): 4勝3敗

白洪淅は、今後もその卓越した棋力で、多くの囲碁ファンを魅了し続けることでしょう。

外部リンク

* [韓国棋院]]「백홍석(白洪淅)」[https://www.baduk.or.kr/player/10000028

もう一度検索