圓益杯十段戦

圓益杯十段戦：韓国囲碁界の歴史を彩った棋戦

圓益杯十段戦は、2005年から2013年まで全8期にわたり開催された韓国の囲碁棋戦です。囲碁TV、京郷新聞、韓国棋院が主催し、圓益グループが後援していました。優勝賞金は第1期で2500万ウォン、その後3500万ウォン、最終的には5000万ウォンに増額されました。

大会方式

本戦出場者は、前期上位シード4名、スポンサー推薦1名、そして予選を勝ち抜いた39名の計44名でした。トーナメント方式で対局が行われ、決勝戦は三番勝負で争われました。

持ち時間は各10分、40秒の秒読み3回という、比較的短い時間設定が特徴でした。コミは6目半が採用されていました。

歴代優勝者

以下に、歴代の優勝者と決勝戦の結果を示します。

2006年：李昌鎬 2-1 朴永訓
2007年：安祚永 2-1 白洪淅
2008年：李昌鎬 2-0 睦鎮碩
2009年：朴廷桓 2-0 白洪淅
2010年：朴廷桓 2-1 李昌鎬
2011年：李世乭 2-1 姜儒澤
2012年：崔哲瀚 2-0 姜東潤
2013年：姜東潤 2-0 朴永訓

圓益杯女流十段戦

2012年には、同じ圓益グループの後援により、圓益杯女流十段戦が1度だけ開催されました。この棋戦は、韓国棋院が主管し、囲碁TVと京郷新聞が主催、圓益、圓益IPS、圓益マテリアルズが後援しました。優勝賞金は1000万ウォンでした。

大会方式

女流ランキング上位2名（1回戦シード）と、予選を勝ち抜いた12名の計14名が参加し、トーナメント戦が行われました。決勝は一番勝負でした。

優勝者と準優勝者には、圓益杯十段戦本戦への参加権が与えられました。また、本戦トーナメント参加者には、圓益杯十段戦の予選参加権が与えられるという特典がありました。

持ち時間は各10分、40秒の秒読み3回、コミは6目半でした。

決勝戦の結果

2012年：趙惠連 - 金惠敏

第1期トーナメント

1回戦：高周延 - 朴昭炫、金侖映 - 李知炫、金娜賢 - 權孝珍、金惠敏 - 呉政娥、李映周 - 呉侑珍、崔精 - 金美里
2回戦：趙惠連（シード） - 高周延、金侖映 - 金娜賢、金惠敏 - 李映周、朴鋕恩（シード） - 崔精
準決勝：趙惠連 - 金侖映、金惠敏 - 朴鋕恩
* 決勝戦：趙惠連 - 金惠敏

圓益杯十段戦と女流十段戦は、短期間ではありましたが、韓国囲碁界に大きな足跡を残しました。

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