白石昌己

白石昌己（しらいし まさみ）

日本の海上保安官。1964年1月生まれ。海上保安庁において、数々の要職を歴任し、現在は海上災害防止センター理事長を務める。

経歴

鹿児島県出身。海上保安庁入庁後、海上保安大学校を卒業。

第七管区海上保安本部警備救難部次長、根室海上保安部長、国土交通省大臣官房総務課企画官、第十一管区海上保安本部警備救難部長、総務部政務課政策評価広報室長、警備救難部管理課長、第十管区海上保安本部次長などを歴任。

2020年10月1日、第九管区海上保安本部長に就任。在任中は、石川県能登半島沖の大和堆周辺海域における外国船籍の違法操業問題に対応した。この問題は、日本の漁業資源の保護と海洋秩序の維持において重要な課題であり、白石氏はその解決に尽力した。

2021年10月1日、警備救難部長に就任。この役職は、海難事故や災害時の救助活動を統括する重要な役割を担う。在任中には、知床遊覧船沈没事故が発生し、白石氏は奥島高弘海上保安庁長官（当時）の指示のもと、救助活動の陣頭指揮を執った。この事故は、多数の犠牲者を出し、社会に大きな衝撃を与えたが、白石氏の迅速かつ的確な指揮により、救助活動は最大限の努力がなされた。

2022年6月28日、海上保安監に就任。海上保安庁の幹部として、組織全体の運営と発展に貢献した。2023年2月21日には、ベトナムを訪問し、ベトナム海上警察のヴ・チュン・キエン副司令官と会談。両国の海上保安協力の強化について意見を交換し、国際的な連携を深めた。

2023年7月4日、海上保安監を辞職。その後、同年10月1日、海上災害防止センター理事長に就任。現在に至る。

海上保安庁での豊富な経験と実績を基に、今後は海上における災害防止活動の推進に貢献することが期待される。

人物

長年にわたり、海上保安庁の要職を歴任し、海難救助や海洋秩序の維持に尽力。冷静かつ的確な判断力と、困難な状況にも屈しない強いリーダーシップを発揮し、多くの部下から信頼を集めている。
国際的な視野を持ち、関係各国との連携を深めることに意欲的。グローバルな課題に対する解決策を模索し、日本の海上保安能力の向上に貢献している。

主な役職

海上保安監（第10代）
海上保安庁警備救難部長（第48代）
海上災害防止センター理事長（現職）

参考資料

『政官要覧 令和5年春号』政官要覧社、2023年3月7日。

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