白馬ジャンプ競技場

白馬ジャンプ競技場

長野県北安曇郡白馬村に位置する白馬ジャンプ競技場は、日本国内で唯一、ノーマルヒルとラージヒルの2つのジャンプ台が併設されている特別なスキージャンプ施設です。正式名称は、ラージヒルが「長野県白馬ジャンプ競技場」、ノーマルヒルが「白馬村ジャンプ競技場」となっています。

概要

この競技場は、1998年に開催された長野オリンピック冬季競技大会において、スキージャンプとノルディック複合の競技会場として使用され、その名が広く知られるようになりました。一年を通してスキージャンプが可能で、その優れた施設は国際的な大会にも対応できる水準を誇ります。

白馬村がノーマルヒルの管理を、長野県がラージヒルとその他の施設を管理しており、昭和62年に基本設計が開始されました。約6年の歳月と総工費約85億円をかけて建設され、1992年11月に躯体施設工事が完了、翌1993年11月にはサマージャンプ台の工事も完了しました。

スキージャンプ・ワールドカップは2004年を最後に開催されていませんが、1998年から2001年、そして2004年以降は、FISサマーグランプリ白馬大会がラージヒルで開催されています。また、2018年には2003年以来となるノルディック複合・ワールドカップが開催され、再び国際的な舞台として注目を集めました。

一般の方もリフトと展望エレベーターを利用してスタート地点まで登ることができ（ただし、大会開催時とリフトの点検運休期間（4月上旬 - 約12日間、12月1日 - 中旬）を除く）、スタート観覧ステージからは選手と同じ視点でジャンプ台を見学できます。観覧料金は大人460円、小中学生280円です。

観覧時間は、夏期（4月中旬～11月）は午前8時30分～午後4時30分、冬期（12月下旬～3月）は午前9時～午後3時30分です。リフトの最終乗車時間は観覧終了時間の30分前となります。

アクセス

• - JR大糸線白馬駅から路線バス八方行で約5分、終点「八方」下車後、徒歩約10分。
• - JR長野駅から特急バス白馬線で約70分、「八方」下車後、徒歩約10分。

ラージヒル

• - K点：120m
• - ヒルサイズ（HS）：131m
• - 全長：385m
• - 標高差：138m
• - 最大斜度：37.5°
• - ヒルレコード

- 冬季：140.0m（岡部孝信、2011年2月全日本スキー選手権大会）
- 夏季：136.0m（シモン・アマン、2009年8月サマーグランプリ）

ノーマルヒル

• - K点：90m
• - ヒルサイズ（HS）：98m
• - 全長：318m
• - 標高差：107m
• - 最大斜度：36.5°
• - ヒルレコード

- 冬季：100.0m（富井正樹、1999年2月全日本スキー選手権大会）、小山内佳彦(2006年1月全日本学生選手権)
- 夏季：98.5m（原田雅彦、1996年9月コンチネンタルカップ）

白馬ジャンプ競技場は、その壮大な景観と歴史的な意義から、スポーツファンだけでなく多くの観光客にも愛されています。競技が行われていない時期でも、その迫力を間近で感じることができる貴重な場所です。

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