白馬駅

白馬駅：北アルプスの玄関口

白馬駅は、長野県北安曇郡白馬村に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）大糸線の駅です。標高約500メートルの場所にあり、北アルプスの雄大な自然に囲まれた立地が特徴です。駅番号は13番で、かつては信濃四ツ谷駅という名称でした。

歴史

白馬駅の歴史は古く、1932年（昭和7年）、国鉄大糸南線神城駅～信濃森上駅間の開通と同時に信濃四ツ谷駅として開業しました。当初は旅客と貨物の両方を扱っていましたが、1967年（昭和42年）に貨物取扱いを廃止、1968年（昭和43年）には現在の「白馬駅」に改称されました。その後も、駅舎の改築や改修工事が行われ、1996年（平成8年）には北アルプスの景観に調和したロッジ風の駅舎へと生まれ変わりました。駅舎2階にはホテルも開業しましたが、現在は営業していません。2020年（令和2年）にはみどりの窓口が営業を終了し、話せる指定席券売機が導入されました。近年では、地震による運休なども経験しています。

計画段階では、長野市の南長野駅（廃駅）と白馬駅を結ぶ善光寺白馬電鉄線の建設も計画されていましたが、実現には至りませんでした。

駅構造

白馬駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の、合計2面3線のホームを持つ地上駅です。ホーム間は階段のみの跨線橋で連絡しており、バリアフリー化は進んでいません。かつては留置線も存在していましたが、2005年に撤去されています。直営駅であり、白馬村内の4駅（南神城駅、神城駅、飯森駅、信濃森上駅）を管理しています。駅には、話せる指定席券売機と自動券売機が設置されています。

利用状況

JR東日本によると、2023年度の1日平均乗車人員は271人です。近年は観光客の増加や、周辺地域の開発に伴い、利用者数は変動していると考えられます。

駅周辺

白馬駅は白馬村の市街地の東端に位置し、周辺には白馬村役場、白馬高等学校などの公共施設に加え、数多くの商店やホテル、宿泊施設が集中しています。国道148号と国道406号が交差する交通の要衝でもあり、アクセスも良好です。

アクセス

白馬駅には、アルピコ交通（通称・川中島バス）の路線バスが発着しています。高速バスを利用すれば、新宿や羽田空港へのアクセスも容易です。一般路線バスは、白馬八方バスターミナル、猿倉、栂池高原、白馬コルチナ方面へと運行されています。

隣の駅

白馬駅の隣の駅は、大糸線上を走る特急あずさ、快速、普通列車によって異なります。快速の場合は神城駅と南小谷駅（一部信濃森上駅経由）が隣接し、普通列車の場合は飯森駅と信濃森上駅が隣接駅となります。

まとめ

白馬駅は、北アルプスへのアクセス拠点として、観光客や登山客に重要な役割を担っています。歴史ある駅舎と周辺環境は、白馬村の豊かな自然と文化を感じさせる魅力的な空間です。今後も、地域社会の発展と共に、白馬駅の役割はますます重要になっていくでしょう。

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