白鷹山亨将

白鷹山亨将（はくようざん りょうすけ）

白鷹山亨将は、1995年4月13日生まれで山形県白鷹町の出身の現役大相撲力士です。彼の本名は齋藤亨将で、現在は高田川部屋に所属しています。身長187cm、体重173kg、血液型はB型。彼の最高位は東十両3枚目で、2019年と2021年の2回にわたってこの位置を記録しています。その際に掲げた目標は、郷土の偉大な横綱・柏戸剛のような力士になることです。

幼少期と成長期

亨将は母親によると生まれた時の体重は2996gでしたが、その後の成長が非常に早かったといいます。彼は幼少期から「おすもうさんになりたい」という言葉を口にしていたため、母はその後の彼の大相撲への道を発見したと笑い話をしています。大相撲に入門する前は相撲の経験はありませんでしたが、地元の白鷹町立鮎貝小学校では6年間柔道を学び、さらに地元の野球チームにも参加していました。

中学校に進学すると、身長は180cm、体重は100kgを超えるまで成長しました。白鷹町立西中学校にはバスケットボール部に所属していたものの、父親の影響で陸上の砲丸投げにも挑戦。彼はその才能を発揮し、山形県の中学校総合体育大会で新記録を樹立して優勝を果たしました。その後、ジュニアオリンピックにも出場するなど、すでに注目される選手として頭角を現わしていたのです。

大相撲への道

高校では柔道を続けつつも、父親の勧めや高田川親方の誘いを受けて、大相撲の世界に入ることを決意します。入門当初は、大相撲界が八百長問題で揺らいでいましたが、彼は高田川部屋の良好な環境に安心し、新弟子検査を経て2011年5月の技量審査場所で初土俵を踏みました。四股名の「白鷹山」は故郷の白鷹山と米沢藩の第9代藩主・上杉鷹山から名付けられています。

中断と復帰

しかし、白鷹山は2012年に右膝の前十字靭帯を断裂するという大きな怪我に見舞われました。その影響で彼はしばらくの間休場せざるを得ず、序ノ口に降格してしまいましたが、怪我から復帰後は勝ち越しを重ねて降格からの復活を果たします。2013年には幕下に昇進し、以降も彼はその才能を開花させていきます。

関取としての期待と挑戦

2016年には関取昇進が見えてきたものの、体調を崩し、一時期は糖尿病に苦しむことに。その後、食事療法を徹底することで体重を戻し、数々の勝利を積み重ねていきます。2018年には西幕下での実績から新十両昇進を果たし、山形県出身の力士としては約10年ぶりの快挙となりました。

特に2019年は彼にとって充実した年でしたが、9月場所では左足首の骨折に見舞われ、休場を余儀なくされました。その後も数々の挑戦が続き、2020年には新型コロナウイルスに感染したことが話題になりましたが、彼は無事に回復しました。

今後の展望

2021年には十両優勝を果たし、さらなる成長に向けて前向きな姿勢を崩しません。彼は「白鷹山は止まらない」という信念を持ち続け、確固たる実力を以て今後も大相撲界での地位を高めていくことでしょう。2024年には二場所ぶりに十両へ復帰予定で、さらなる飛躍が期待されています。

プライベートな一面

協会公式プロフィールによると、彼の趣味は読書とゲーム。好物は肉で、好きな歌手はTHE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTS、テレビ番組は「ヒルナンデス!」や「世界の果てまでイッテQ!」、漫画は「キン肉マン」だそうです。これらの興味は、彼の日常生活や力士としてのモチベーションに影響を与えていることでしょう。

主な成績

• - 通算成績：382勝333敗47休（79場所）
• - 十両優勝：1回（2021年3月場所）
• - 幕下優勝：1回（2018年7月場所）

このように、白鷹山亨将は多くの困難を乗り越えながら、現在も進化を続けている大相撲力士です。

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