百合居橋

百合居橋（ゆりいばし）

百合居橋は、長野県下水内郡栄村の千曲川に架かる、長野県道407号長瀬横倉停車場線に属する橋梁です。橋長は132メートルで、トラス橋と桁橋の構造を併せ持っています。

概要

形式: 鋼単純合成桁橋1連+鋼下路単純曲弦ワーレントラス橋1連+鋼単純合成桁橋1連
橋格: 2等橋 (TL-14)
橋長: 132.000 m
支間割: 25.000 m + 80.800 m + 25.000 m
幅員:
総幅員: 6.100 m
有効幅員: 5.500 m
車道: 5.500 m
歩道: なし
鋼重: 187.72 t
施工: 駒井鐵工所（上部工）、守谷商会（下部工）
総工費: 5927万3000円

架橋地点の地形を考慮し、以前あった吊り橋の下流側に建設されました。橋の形式は、地形と景観への配慮から決定されています。千曲川左岸では、当時の国道117号線との交差があるため、両側に幅員のテーパーが設けられました。

歴史

百合居橋が架けられる以前は、千曲川の左岸と右岸の常慶院を結ぶ渡し船が存在していました。

1938年（昭和13年）6月：最初の橋が架橋。
1941年（昭和16年）11月5日：鉄吊橋が飛島組によって架橋。橋長130 m、幅員3 m。
1945年（昭和20年）10月5日：鉄吊橋が流失。
1947年（昭和22年）7月28日：木トラス補剛吊橋が再架橋。
1953年（昭和28年）11月29日：再び架橋。
1954年（昭和29年）6月15日：補修。

百合居橋は、国道117号市川バイパスの東大滝橋が架橋されるまで、栄村において千曲川に架かる唯一の橋梁でした。しかし、従来の木補剛吊橋は交通量の増加に耐えられず、老朽化も進行していたため、1958年度（昭和33年度）に永久橋への架け替えが決定。同年度に着工し、1960年度（昭和35年度）に竣工、1961年（昭和36年）6月1日に開通しました。

2019年（令和元年）の東日本台風（台風第19号）により千曲川が氾濫し、浸水被害が発生しました。これを受け、災害復旧事業として河積を増大させる目的で、上流側への橋梁の架け替えが現在進行中です。

外部リンク

長野県北信建設事務所 - 橋梁管理者
空から眺める千曲川・犀川 千曲川下流 - 国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所

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