益田美都道路

益田美都道路の概要

益田美都道路（ますだみとどうろ）は、島根県益田市に位置する国道191号のバイパスです。この道路は、旧国道191号の交通問題を解決するために設計されました。旧道は益田川に沿って走るため、線形不良や狭い区間が多く、交通のボトルネックとなっていました。また、積雪による通行止めや、1983年の昭和58年7月豪雨による益田川の氾濫も、円滑な通行を妨げる要因となっていました。

こうした問題の解消や、益田市と美都町の生活圏の拡大、自動車交通の活性化、走行環境の改善を狙いとして工事が進められました。1989年には美都町二川地区が開通し、1996年12月には全線が供用を開始し、正式に開通しました。

主な目的と効果

益田美都道路の開通により、周辺地域の開発が促進され、美都町では町営団地の建設が活発に行われるようになりました。また、益田市から広島方面や美都温泉郷へのアクセスがよりスムーズになり、観光客や住民の移動が便利になりました。

路線データ

• - 起点: 島根県益田市あけぼの東町（旧国道191号、島根県道310号益田吉田線交点）
• - 終点: 島根県益田市美都町宇津川
• - 総距離: 22.8 km
• - 車線数: 全線2車線
• - 事業費: 232億円

歴史

この道路の建設は1975年度に始まり、段階的に用地の取得が進められました。以下は、その主な経過です。

• - 1975年度: 美都町都茂地区の土地取得が開始
• - 1976年度: 益田市吉田地区の土地取得が進行
• - 1978年12月: 美都町都茂地区が開通
• - 1982年9月: 益田市吉田地区が開通
• - 1996年12月18日: 全線が開通し、供用を開始

このように、全部で7つの工区に分けて事業が進められ、数年をかけて完成に至りました。

地理と沿線の情報

益田美都道路は、島根県益田市を中心に構成されています。主に次の自治体を通過します。

• - 島根県益田市

交差する主な道路には、以下があります。

• - 島根県道310号益田吉田線
• - 島根県道171号益田種三隅線
• - 島根県道54号益田澄川線
• - 島根県道309号東仙道津田停車場線
• - 島根県道172号美都匹見線

また、この道路沿いにはいくつかの重要な施設があります。

• - 益田警察署
• - 益田市合同庁舎
• - 益田市立豊川小学校
• - 東仙道郵便局
• - 益田市立美都中学校
• - 美都郵便局
• - 道の駅サンエイト美都
• - 美都温泉

このように、益田美都道路は地域の交通の便を大きく向上させるとともに、沿線の発展に寄与する重要な役割を果たしています。

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