益陽市

益陽市（えきよう-し）

益陽市は、中華人民共和国湖南省に位置する地級市です。その歴史は古く、戦国時代に楚によって黔中郡が置かれたことに始まります。

歴史

益陽市の歴史は、戦国時代の楚による黔中郡の設置に遡ります。秦代には長沙郡が置かれ、漢初の荊州長沙郡の下に益陽県が設置されたのが、本格的な行政区としての始まりです。

南朝梁時代には薬山県（後の沅江県）が、北宋時代には安化県が、清末には南洲直隷庁が設置されました。しかし、府や州に相当する行政区は設置されませんでした。

1949年8月、中華人民共和国建国直前に益陽専区が設置され、益陽・安化・湘郷・寧郷・沅江・漢寿の各県を管轄するようになりました。その後、行政組織の改編を経て1953年4月に益陽市が省轄市として誕生しました。その後、再度益陽専区（1968年に益陽地区に改称）となりましたが、1994年3月に地級市として益陽市が組織されました。

地理

益陽市は湖南省の北部に位置し、岳陽市、長沙市、婁底市、懐化市、常徳市と接しています。主な河川は資江で、市域内で洞庭湖に流入しています。

行政区画

益陽市は、2市轄区、1県級市、3県を管轄しています。

市轄区

赫山区
資陽区

県級市

沅江市

県

南県
桃江県
安化県

年表

1949年10月1日：中華人民共和国湖南省益陽専区が成立。益陽県、安化県、湘郷県、寧郷県、沅江県、漢寿県が発足。
1950年10月19日：益陽県の一部が分立し、益陽市が発足。
1952年2月16日：益陽県の一部が分立し、桃江県が発足。湘郷県の一部が分立し、双峰県が発足。安化県・湘郷県の各一部が邵陽専区邵陽県・新化県の各一部と合併し、漣源県が発足。
1952年11月13日：寧郷県が湘潭専区に編入。湘郷県・双峰県・漣源県が邵陽専区に編入。益陽市・益陽県・桃江県・安化県・沅江県・漢寿県が常徳専区に編入。
1962年10月30日：常徳専区の益陽市、益陽県、桃江県、安化県、沅江県、南県、華容県、湘潭専区の寧郷県を編入し、益陽専区が成立。
1964年9月22日：華容県が岳陽専区に編入。
1970年：益陽専区が益陽地区に改称。
1983年2月8日：寧郷県が長沙市に編入。
1988年10月11日：沅江県が市制施行し、沅江市となる。
1994年4月7日：益陽地区が地級市の益陽市に昇格。益陽市・益陽県の各一部が合併し、資陽区が発足。益陽市の残部・益陽県の残部が合併し、赫山区が発足。

交通

鉄道：石長線（常徳市石門県 - 長沙市）
道路：長常高速道路

友好姉妹都市

南海郡、大韓民国 （2006年）
ペタク・チクヴァ、イスラエル （2011年）

外部リンク

* 益陽市人民政府

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