盛り場ブルース

盛り場ブルース

「盛り場ブルース」（さかりばぶるーす）は、1967年12月5日に森進一がリリースした7枚目のシングルです。この曲は日本各地の盛り場を描いたご当地ソングとして知られ、今日まで多くのファンに親しまれています。曲のタイトルは、雑誌「平凡」において広く公募された結果、決定されました。1968年にはこの楽曲を基にした映画も公開され、その影響は文化に留まらず、さまざまなアーティストによるカバーも行われています。

収録情報と楽曲の背景

「盛り場ブルース」は、作曲を城美好、編曲を森岡賢一郎が手掛けました。収録曲は「盛り場ブルース」（5分36秒）と「伊豆の女」（4分00秒）で、両曲共にヒットを記録しました。

• - 盛り場ブルース

- 作詞: 藤三郎
- 補作詞: 村上千秋

• - 伊豆の女

- 作詞: 佐々木ひろと
- 補作詞: 中山貴美

「盛り場ブルース」の歌詞には、東京都内の銀座や赤坂、六本木、渋谷、新宿、池袋をはじめ、北海道の洞爺やすすきの、仙台の青葉、名古屋の栄、大阪の南、広島の薬研、博多の中洲といった各盛り場が列挙されています。これにより、聴く人に各地の風情を感じさせることができます。特に、名古屋と広島に関しては、後にリリースされた「新盛り場ブルース」では歌詞が変更され、これらの地域の盛り場に関連する部分がカットされています。

映画化について

この楽曲は映画化もされ、1968年8月1日には『盛り場ブルース』を題材にした映画が公開されました。この作品は87分の長さで、森進一も出演し、主演は梅宮辰夫が務めました。映画内では、銀座の夜の街から始まり、物語が展開されます。この映画は『夜の歌謡シリーズ』の第2作であり、続く作品『命かれても』からはタイトルに「夜の歌謡シリーズ」の名前が入ることになります。

スタッフと出演者

映画のスタッフには、企画を担当した園田実彦と吉峰甲子夫、脚本の舟橋和郎、監督の小西通雄、撮影の飯村雅彦、美術の藤田博、音楽の伴部晴美などが名を連ねています。
出演者は、梅宮辰夫の他にも多数のキャストが参加し、森進一はホステス役の野川由美子の弟を演じました。彼は流しの設定でセリフを持ち、撮影期間は約一週間でした。

このように、盛り場ブルースは単なる楽曲にとどまらず、日本の音楽史における象徴的な存在となり、映画を通じて視覚的にも楽しませる作品として広まりました。現在でも多くのアーティストがこの曲をカバーし続けており、世代を超えて愛される名曲として位置づけられています。

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