盛岡北道路

盛岡北道路

盛岡北道路は、国道4号のうち岩手県盛岡市下厨川字茨島地区から滝沢市分レ地区までの3.8km区間を、片側1車線から片側2車線へと拡幅する事業です。

概要

茨島跨線橋北ランプ（盛岡市道下厨川稲荷町線交点）から分レ南交差点（岩手県道16号盛岡環状線・国道282号の分岐点、分レバイパス南口）までの国道4号は、周辺幹線道路からの流入車が多く、慢性的な渋滞が課題となっていました。特に、岩手県内の片側1車線幹線道路の中では交通量が最も多く、周辺に森林総合研究所や農業試験場があるため抜け道が少ないことから、交通が集中しやすい状況でした。

この渋滞を緩和するため、2007年度より国土交通省岩手河川国道事務所および盛岡国道維持出張所が4車線化工事に着手しました。2010年4月からは用地買収交渉、測量作業、道路設計が進められ、2016年3月26日に4車線での開通を迎えました。

この区間には「巣子の松街道」と呼ばれる松並木があり、4車線化に際しては伐採も検討されました。しかし、地元住民からの「松並木を極力残してほしい」という要望を受け、現行の2車線部を花巻方向への上り南行き一方通行とし、松並木を分離帯として活用。現道の西側に青森方面への下り北行き一方通行の2車線路を新設するという方式が採用されました。ただし、巣子地区内の1km区間は沿道に郊外型大型店が密集しているため、現行の2車線部分を西側に拡幅する形で4車線化されています。

分レ南十字路からネイチャーセンター入口T字路までは、分レ交差点の渋滞緩和を目的とした分レバイパスの開通に伴い1996年までに、茨島跨線橋も東北新幹線盛岡駅以北延伸に伴い2002年にそれぞれ4車線化が完了しています。巣子の松街道部分の4車線化により、現在は岩手産業文化センター付近から花巻市の花巻東B.P.北口交差点まで連続4車線となっています。

将来的には一関市から滝沢市までの約90kmが4車線化される予定です。

関連項目

東北地方の道路一覧

外部リンク

一般国道4号・盛岡北道路 - 国交省岩手河川国道事務所

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