直日

直日（ちにち）とは

直日（ちにち）とは、天体が地上に特別な影響を及ぼすとされる特定の時間帯、特に「日」を指します。この概念は、宿曜道において、日の吉凶や、その日に生まれた人の運命を占う上で非常に重要な意味を持ちます。

宿曜道における直日

宿曜道では、特に二十七宿の直日が重視されます。二十七宿とは、月の運行に基づいて天空を27のエリアに分割したもので、それぞれの宿には固有の性質があるとされます。ある宿に月が入っている時間帯が、その宿の直日とみなされます。

十二宮における直日

十二宮における直日には、大きく分けて生日説と生月説の二つの考え方があります。

生日説: これは西洋占星術におけるルナーサインに相当し、ある宮に月が入っている時間をその宮の直日とします。個人の誕生日から、その人がどの宮の影響を受けて生まれたかを特定する必要があるため、「生まれ日に因る説」と呼ばれます。

生月説: こちらは西洋占星術におけるソーラーサインに対応し、太陽がある宮に入っている時間をその宮の直日とします。誕生月を知るだけで、その人がどの宮の影響下にあるかをおおよそ把握できるため、「生まれ月に因る説」と言われます。

七曜における直日

宿曜道には、七曜の直日という概念も存在します。七曜とは、太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星のことで、それぞれ曜日と対応しています。七曜の直日は、曜日をもってその曜日を守護する七曜の直日とみなされます。

七曜は動きが不規則であり、特定の状態を直日と定めるのが難しいこと、実際の観測が容易でないことから、曜日を直日とする簡略化された方法が用いられたと考えられます。

まとめ

直日は、宿曜道において、天体の影響を特定の日時に結びつける重要な概念です。二十七宿、十二宮、七曜といった要素を通じて、日の吉凶や人の運命を占う上で欠かせないものとなっています。生日説と生月説の違い、そして七曜の直日の簡略化された決定方法など、様々な側面から直日を理解することで、宿曜道の奥深さに触れることができるでしょう。

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