相武台陸軍病院

相武台陸軍病院

相武台陸軍病院は、神奈川県相模原市南区に位置する元陸軍病院です。地元では相模原陸軍病院としても知られています。この病院の歴史を紐解くと、1940年に設立され、当初は「原町田陸軍病院」という名称で開院しました。しかし、地元コミュニティの要望に応じて、間もなく「相模原陸軍病院」と改名されました。

歴史的背景

この病院は、陸軍直轄の医療機関の一つとして運営され、定員は250床で、そのうち300人までの患者を収容できる設計となっていました。陸軍一等病院に属し、国のために尽力する医師や看護師たちがここで働いていました。病院の設立当初は、戦時中の医療体制を支える重要な役割を果たしていました。

戦後の変遷

戦後に入ると、この病院はアメリカ陸軍に接収され、「相模原医療センター」として利用されました。特に、ベトナム戦争の時期には負傷したアメリカ兵がヘリコプターや救急車で運ばれてくるなど、海外の紛争における重要な医療拠点となりました。1981年にはアメリカ軍から日本へ返還され、その後の再開発が始まりました。

跡地の再開発

相武台陸軍病院の跡地は、19.7ヘクタールにもおよび、国と神奈川県、さらには相模原市によって三分割され再開発が行われました。その中で、団地や外務省研修所、さらには神奈川県立相模大野高等学校（現・神奈川県立相模原中等教育学校）などの施設が整備されました。また、グリーンホール相模大野や市営立体駐車場、市立相模大野中央公園、伊勢丹相模原店（2019年に閉鎖、2021年に解体）なども新たに建設されました。1996年度末には、行政関連の施設も開所し、跡地利用が完全に完了しました。

交通アクセス

相武台陸軍病院の跡地は、交通アクセスも良好で、小田急小田原線および小田急江ノ島線の相模大野駅から徒歩約7分の距離にあります。これにより、地域住民や訪問者にとって便利な立地となっています。

関連項目

相武台陸軍病院の歴史や役割は、神奈川県における軍事拠点や軍事史跡の一部としても位置付けられています。また、軍医としての専門的な知識や技術が求められる医療の現場があり、その貢献は今も尚評価されています。

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