相良牧之原インターチェンジ

相良牧之原インターチェンジについて

相良牧之原インターチェンジ（さがらまきのはらインターチェンジ）は、静岡県牧之原市に所在する東名高速道路のインターチェンジです。このインターチェンジは、単なる通過点ではなく、地域開発を目的とした「開発インターチェンジ」として建設されたという特徴を持っています。

所在地と道路

所在地：静岡県牧之原市

道路：
E1 東名高速道路（13-1番）
金谷御前崎連絡道路

歴史

1993年（平成5年）3月25日に供用が開始されました。

接続する道路

国道473号
静岡県道235号菊川榛原線

料金所

料金所は、以下の構成になっています。

入口
ブース数: 3
ETC専用: 2
ETC/一般: 1
出口
ブース数: 4
ETC専用: 3
一般: 1

建設の経緯

相良牧之原インターチェンジの建設は、地域住民の長年の要望から始まりました。1970年代中頃から、吉田インターチェンジと菊川インターチェンジの間に新たなインターチェンジを求める運動が活発化し、1978年には榛原郡南北縦貫道路建設促進規制同盟会が設立されました。その後、1986年には牧之原インターチェンジ増設促進期成同盟会として、建設運動をさらに推し進めました。

当初は日本道路公団が建設主体となる予定でしたが、周辺の土地を開発し、工業団地を造成・分譲することで得られる利益を建設費に充当する「開発インターチェンジ」方式で建設されることになりました。1988年3月には、静岡県、掛川市、島田市、小笠郡5町、榛原郡8町が発起株主となり、金融機関やゼネコンも参加して、第三セクターの牧之原総合開発公社が設立されました。

建設費は総額45億円に達し、内訳は日本道路公団が12億円、取り付け道路の整備に県と相良町が4億円、牧之原総合開発公社が29億円を負担しました。公社の負担分は、NTT株売却益を基にした特別措置法による無利子融資15億円と、金融機関からの借入金14億円で賄われました。公社は、この借入金返済のため、インターチェンジ近くの約30haの土地に白井工業団地を建設しました。

1993年にインターチェンジが完成し、1995年には工業団地も完成しましたが、バブル崩壊後の景気低迷により、分譲地の売却は計画通りには進みませんでした。土地販売価格の値下げを余儀なくされ、最後の土地売買契約が締結されたのは2007年でした。公社には27億円の負債が残り、同年9月の株主総会で解散。負債はすべて金融機関が負担し、税金の投入は避けられました。

周辺の状況

インターチェンジは牧之原台地上に位置し、周囲には広大な茶畑が広がっています。また、インターチェンジ付近には傾斜地が点在するため、転落には注意が必要です。

周辺施設

富士山静岡空港
ふじのくに茶の都ミュージアム
金谷駅
相良カントリー倶楽部
スズキ相良工場
御前崎
浜岡原子力発電所
道の駅風のマルシェ 御前崎

隣接するインターチェンジ

E1 東名高速道路

(13)吉田IC - 牧之原SA - (13-1)相良牧之原IC - (14)菊川IC

その他

かつての出口標識は「相良 御前崎」と表記されており、その下に小さく「相良牧之原IC」と書かれていました。

関連情報

日本のインターチェンジ一覧
中日本高速道路株式会社
* 牧之原市ホームページ

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